流さない 西方丸や 初の盆

今年の盆は、

母の初盆です。

子供の頃、

私のふるさとでは

精霊流しが行われていました。

個人に対する想いが沢山詰まった

精霊船には、

西方丸と書かれていました。

盆も過ぎた頃に

精霊船は河の岸に

座礁していました。

精霊船には、

落雁や果物が沢山乗せられていました。

寂しげでもあり、

「もったいないたぁ」とも

子供心で思ったものです。

母の

精霊船は

色々な事を考えて

流しません。

でも、

気持ちは昔の人と同じです。