約二年ぶりに母に会いました。


コロナ禍が始まる少し前に


施設に入所したため、


今日まで


面会できませんでした。


入所してから

認知症が徐々に進み、

先月の米寿から、

急激に認知症が進んでいます。


家族なども忘れている者が多く、

可愛がっていた孫の名も忘れていました。


しかし、

私と姉は

忘れていませんでした。


アクリル板越しに

話をしていると


母が


「私は一人」


と呟きました。


返す言葉が有りませんでしたショボーン


母は、

友人が多い

実家の有る町に

住みたいものだと

思い込んでいました。


いや、私は心の奥で

そう、

思うようにしていたのです。


母は

私や姉と住みたかったのだと

はっきりと認識しました。

そして猛省しています。


一緒に住むべきだったと。


今からでも・・

とは思っても、

認知症の母との同居は

仕事も有るので

無理なのです。


もっと早くに

一緒に住んでやるべきでした。


母と会った後に

温泉に行きました。


母が元気な時に連れて行った

熊本の平山温泉です。


温泉に浸かりながら

更に

後悔が湯気とともに

揺らいでいました。