私は今まで、数多くの疑問を抱えながら生きてきた。
それは、人生とは何か、自然とは何かといった、概念的な事象への疑問である。
そしてこれらは、誰もが一度は、あるいは今まさに考えを巡らせているであろう疑問だと思う。
しかし、こういった疑問は、いくら考えても解決できない。
もしかしたら解決できるのかもしれないが、少なくとも私は今まで考えてきて、少しの進歩もしたことがない。
しかし、なぜまったくと言っていいほど、こういった疑問が一向に解決しないのか、最近になってようやく分かってきた気がする。
それは、そもそも、この人生や自然に目的など何もないということだ。
盲点だった。
我々はどうしても、1つの物事に対して何かしらの答えを欲する。
しかし、その考えは全ての物事に当てはまるわけではない。
ましてや、人生や自然といったものは、個々の見方や捉え方で大きく変わる。
そんなものに、全人類共通の答えがあるわけなどないのだ。
この事実に今更気付いた。
そして、人生に答えがないと分かれば、これからは、今までよりかは気楽に過ごすことができるだろうか。