慈庵とはずがたり
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俳句結社除名

 今年の4月1日に、二十年間在籍していた俳句の結社を除名された。

法律に引っかかるようなことをした訳でもなく、特別悪いことをした憶えもなかったが、除名と言われれば、遊びの仲間に向って置いてくださいと頼むこともなかろうと、ああそうですかと受け入れた。

 俳句の何が楽しいかと言われれば、まず句座を開くことが愉しいのである。

いい句がしょっちゅうできるわけはなく、吟行にしょっちゅう行けるわけでもなく、会って面白い人ばかりではなくても、寄り合って句を作って選ぶというだけで、大の男や女が人生を懸けられるほど愉しめるのである。

 向こうが悪いと思ってはいても、主宰に意見を言うのは不届きであるといわれれば、そういうものかもしれない。せいせいしたと口では言っても、ほそぼそと二十年かけて育てて来た俳句仲間を取り上げられて、いささか落ち込んだ。

たかが遊びされど遊び、日々の暮らしに追われながらも、大事な息子を失ったような喪失感にさいなまれる日々である。