被害者意識と自分はまったく無縁だと思っていました。



自分は、子供の頃から逆境のなか生きて来ましたし、逆風をはねのけて人生を切り開いて来たと思っていたからです。

他人のことは可哀そうだと思うことはあっても、自分のことを可哀そうだとは感じたことはないと思っていました。

いや、確かに大変なことがあったかもしれませんが、それをバネにして生きて来たから、被害者意識とは無縁だと思っていたのです。


しかし、最近、それは間違いだったことに気づきました。


それは、一杯のお粥から気づいたのです。





わたしは、ホテルや旅館の朝食で、お粥とご飯の選択があると、必ずお粥を選んでしまいます。

ただ、自分の好みだと解釈していたのですが、好みも自分の記憶から来ていることに気づきました。

母親が統合失調症で精神病院に入院していた小学校1~2年の頃、わたしは、住み込みのお手伝いさんに育てられていました。

お手伝いさんたちは、わたしが風邪を引いて寝込んでいると、「お粥」を作ってくれました。

最初はただのお粥だけなのですが、熱が下がると、おかかにお醤油をかけたものや、白身魚の煮つけをつけてくれます。

それが美味しくて美味しくてたまりません。


 

そして、「マサミちゃん、大丈夫?」とみんな心配をしてくれます。

母親がいなくて寂しい日々を送っていたわたしにとって、それはとても癒される日々だったのです。

その象徴が「お粥」だったのです。

だから、今でも「お粥」が大好きなのです。


でも、いいことだけではありません。


風邪を引くとみんなが大事にしてくれるという記憶は、そのまま潜在意識に残ったままです。
小学校低学年の頃は、それが原因なのでしょう、よく風邪を引いていた記憶があります。


そして、今はどうなったのでしょうか。

 

それが、57歳になった今も続いていたのです。

 





風邪という形でなくて、「可哀そうなフリをする」という形で・・・。

これは、まったくの無意識なので、自分は気づきませんでした。



無意識に、暗い顔をしたり、元気がないフリをしているらしいのです。

スタッフの陽子ちゃんからは「とんとんさんの小芝居がまた始まった(笑)」と言われています。


さらに自分を観察していると、それは
自分が寂しさ(無価値感)を感じたときに、可哀そうなフリをしていることにも気づきました。


「可哀そう」ということは、自分がなんらかの被害を受けているというアピールです。

つまり、「被害者」になっているということです。

被害者である限り、あなたは被害者であり続けます。

つまり、攻撃される人生が続くのです。
 

被害者であると思うことは、自分の人生にわざわざ不幸と災難を呼び寄せているのです。

 

つまり、可哀そうなフリをしたり、同情を引いたりすることは、自分の人生をネガティブな方向へと導いているのです。


その瞬間は、気持ちいいかもしれません。
みんなの注目を集めることが出来るかもしれせん。

でも、それは自分を「被害者」の道へと導くことになるのです。

まるで
「人生の麻薬」です。



「可哀そうなフリ」は、止めましょう!

「百害あって一利なし」の被害者意識を手放してください。

そうすれば、あなたの人生から、「困難」と「苦労」が激減することでしょう。

 

 

 

 

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