この時間になると思い出す。
あの日病院から家へ戻ったお父さん。
今まで苦しんでいたものから解き放たれたかのような少し笑っているような寝顔
ただ寝ているようなのに
でも死んでいるのを認めたくたい私はあまり近寄る事もなく、首の痕を見る事もしなかった
今思えばもっと触って近くによって話しかけて、
お父さんの最期の死に様まで見とけば良かった
首を吊ったお父さん
足は浮いてなくて下に着いてたらしい
非定型縊死ってやつ
こんな言葉初めて知ったし、
足が着いてて首吊りで死ねるなんて初めて知った
じゃあ私も出来るんじゃ!?
って何度も何度もやってみた
夜になると何かがふっとそうさせて
延長コードを洗濯物干すやつにかけて
それを首にかけて座る
うん、いい位置かも
こうやってお父さんは…
苦しい…
そして我に返る
お父さんが死ぬ瞬間の気持ちを知りたかっただけで私は死にたいわけじゃない
ねぇお父さん、苦しくなかった?
眠るように逝けた?
それ、何飲んだ?
寂しくて電気付けたまま決行した?
それとも紐を結ぶのに暗くて見えなかった?
そんなとこに 入るから暗かったんだよ
暗いところは何か気が滅入ってしまう
夜は良からぬ事が永遠と頭の中を支配している。