指宿枕崎線
我が家は夫婦と子供4人が住まってきた築後50年の民家である。見た所当たり前の住居で特別な仕様はない。今は独居老人のすまいとして日々過ごしている。これといって生活するのに不自由はない。もし第三者が私に代わって住むとすれば肌にそぐわないところに気が付く。それは致命的なことではなくて好みの差としたい。当人は50年それで来たのだから今更どうこうする気はない。指宿枕崎線としては妙な書き出しだがしばらく我慢してください。
飾り物が多いですが、これは亡妻の好みをそのまま5年間メモリーとして温存して来た結果である。説明させていただくと、先ず玄関を開けると正面の壁面に大小ふたつの鳩時計があります。このふたつの鳩時計は取り付けてから長針短針共動いたことがなく、一つは11時を、もう一つは6時を指したままです。小窓を開けると鳩はスッと顔を出します。30年以上壁に張り付いていますが今まで「おや?時間が・・・」と指摘されたことはないし私は気にも留めていない。時計として完全に無視されたままでずっと居続けています。
3月の初めに、現れた強敵として勝手な動きをする電波時計のことに触れました。全く動かない鳩時計がある一方、1時間2時間遅れたり進んだりするが長針はスマホと完全に合致する電波時計がDKにかかっている。不燃物として廃棄しようかと思ったが動いているので諦めきれず、ぞうげの船にのせ、月夜の海に浮かべれば忘れた時刻を思いだとカナリヤに云われてそのままになっている。そんなところは他人に合わないかも知れない。o1591204315270067622.jpg@@1591@2043