1 インドネシアでは それを公園と呼ぶ


 アセアン界隈ではワニが多い。 見ていない。見てしまった人は食べられてしまっているから

 見てないほうが幸せなのだ。


 沼のほとりで友人と佇んでいたら、突如ワニが飛び出し、友人をくわえて消え去った、という新聞記事を

 見たことがある。

 シンガポールの自然公園を歩いていたら、凶悪犯人よろしくワニの写真が貼ってあり、「これはオオトカゲ

 ではありません。マレーシアから泳いできたワニです。近づかないように。」と警告していた。

 

 インドネシアの自然公園でワニが5匹逃亡した。 3匹はすぐに捕獲されたが、2匹は逃亡中。

 公園側は、ワニなんてどこにでもいて 安全性は以前と同じだと、従来通り公園を公開している。

 どこでもいるものをわざわざ飼うな という突っ込みは置いておき、どういう立地にある公園か知らないが、

 ワニが容易に人間以外の獲物を得られるところであることを願う。


 そういう環境にいると日本人も慣れてくる。マレーシアで日本人小学生のサッカー大会の試合中に

 校内放送があった。

 「先ほど、コブラが校内で発見されました」 父兄と選手、ざわざわざわ・・・

 「捕獲に失敗しました」 ざわざわざわ・・・

 「草むらには注意してください。 蛇はどこにもいますし、驚かせなければ大丈夫です」

 何事もなかったように 試合は再開された。

 万一に備えて血清はあるのか?!と 問いただす声は全くない。