(聖ビルジッタの「預言と啓示の書」第4巻/「天国と地獄と煉獄、教皇の書」第27章)
聖母は娘(聖ビルジッタ)に偽りの信心を持つ人について嘆かれる
聖母はそれを、武器を持たずに体当たりで戦う兵士に例えられる
(第27章)
御母が語られます。
「あの人は私を愛していると言いながら、私に仕えているときには私に背を向けています。
私が話しかけると、その人はこう答えるのです。
『何を言っているんですか』
そう言いながら 私から目をそらし、自分が好きなものに目を向けます。
その人はおかしな武装をしています。
まるで肉弾戦の兵士のように、兜を脱いで頭の後ろにやり、手に持つべき盾を肩に担いでいます。
剣は捨ててしまったので、鞘の中は空っぽです
その人の胸と身体を守るはずのマントは馬の鞍の下に敷かれ、その鞍は馬にきちんと装備されていません
それが、神の御目から見たこの人の霊的な武装の在り方です
従って、その人は敵と味方の区別もつかず、敵を倒す方法も知りません
その人の戦いの精神はこのようなものです
『自分は隊の最後尾の兵士に混じっていよう
先頭にいる兵士が負けた場合に備えて、森の茂み(隠れ場)を視界に入れておこう
でも、もし先頭の兵士が勝ったらすぐに最前線に駆け上がって、先頭で戦った兵士の中に数えられるようにしよう』
このように、この戦いを放棄した人は、自分の知恵に従って行動します
それは自分のためであって、神への愛のためではありません」