(小さき聖テレーズの列福調査におけるイエスのマルト修女の証言)
「1908年の10月の終わりのことです
私は愛徳を実行するために、急いで洗濯室に行きました
(洗濯室に行くために)回廊を歩いていて、幼きイエスさまのご像の近くにまで行った時、私はヘリオトロープの甘い香りに気づきました
私は何も考えずにそこを通り過ぎましたが、(洗濯が終わって)帰る時にもおなじ香りがしていて、その香りがあまりにも強かったので、どこかにヘリオトロープの花束があるに違いないと思いました
私は幼きイエスさまのご像の近くを探しましたが、何も見つかりませんでした
その後、私はヘリオトロープの花の香りがすることを私たちの院長さま(その時の院長はマリー・アンジュ修母)に知らせました
院長さまはすぐにこの驚異的な出来事は幼きイエスのテレーズ修女に起因があると考えましたが、そう考えるとすぐに香りは消えてしまいました
私たちが修道院でこの香りに気づいたのはこれが初めてだったことは注目に値すると思います
神のはしため(テレーズ)は11年前に亡くなっていましたが、そのあいだ同じようなことは1度も起こりせんでした
私も、他の姉妹たちもそのような出来事が起きるとは夢にも思っていませんでしたし、最初はその香りが超自然的な原因によるものとは思いもしませんでした
しかしそれ以来、同じような現象が私には3~4回、他の姉妹たちにも頻繁に起こっています
そして奇跡的な癒しや回心、幻視を含む手紙は毎日(修道院に)届いています」
ヘリオトロープの花
(花言葉は『献身的な愛』『永遠の愛』『愛よ永遠なれ』『夢中』『熱望』『誠実』)
テレーズとイエスのマルト修女(右)