自叙伝Bを書くきっかけとなった手紙(み心のマリー修女からテレーズへ/1896年9月13日) | カトリックの神秘

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(聖心のマリー修女から幼きイエスの聖テレーズへ/1896年9月13日)

 

「イエス! 1896年9月13日日曜日

愛する小さい妹へ

 

私はあなたに伝えたいことがあるのではなく、神さまのすぐお傍にいるあなたに、主がその秘密を打ち明けるという小さな特権を与えた花よめであるあなたにお願いしたいことがあって、これを書いています

テレーズに与えられたイエスさまの秘密は甘美なものです

ですからそれについてもう一度聴きたいと思っています

どうか私に短いメモを書いてください

なぜなら、これが恐らくあなたの最後の黙想となるでしょうし、(テレーズに与えられた)これらのイエスさまの無数の黄金を集めることを、イエスさまは望んでおられるからです

 

天国のイエスさまとマリアさま、パパとママ、4人の小さな天使(先に亡くなったマルタン家の4人の子ども)たち、そして天国のすべての聖人、私たちの親戚である天使たちにとって、小さなテレーズは魅力的であるに違いありません

どうかイエスさまが小さなテレーズを愛しておられるように私を愛してくださるように願ってください

 

ああ、小さいテレーズ!

あなたはとてもとても成長しました

それでもまだあなたは小さいままであり、常にベンジャミン(末っ子)であり、イエスさまがいつも(昔愛する小さなパパがしてくれたように)腕の中に抱く最愛の者です

あなたについて言えば、あなたは過ぎ去った日々にしていたように天にある星を見つめ、ここ(地上)にあるすべてのものに対しては目を閉じています

そしてあなたの天国の花むこは、父親(「この世」の意)のようにあなたを誤解させることはありません

主はあなたを失望させることはなく、あなたを堕落させるようなことはなさいません

それどころか・・・!

主はあなたの心を優しく揺さぶり、あなたの犠牲に微笑まれ、そして主はあなたのために何千もの宝を集めてくださいます

主はあなたの全財産ではないでしょうかか?

ですから小さなテレーズは、イエスさまを愛すること以外何も邪魔されることはありません

ああ、どうかあなたをとても愛しているあなたの小さな代母のために心からお祈りしてくださるようにお願いします

そうすれば私もまた、この地上のものに目を閉じて天を見上げ、天国のために働き、愛の芸術を実行することができるようになるかもしれません

それは小さなテレーズが持っている貴重な真珠です

この小さな代母は、本当にあなたと一緒にこの宝物を楽しみたいと思っています

 

み心のマリー r.c.ind.

 

私たちの母さまは、あなたが返事の手紙を書くことを許可しておられます

この小さな2つのバラは、代子(テレーズ)と代母(み心のマリー)を表しています」

 

 

※テレーズはこのみ心のマリーの手紙の要請に応じて、後に自叙伝の原稿Bとなる手紙を書いた

 

 

 

テレーズ(左)とみ心のマリー(右)

 

 

 

 

 

 

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