人工呼吸器の初期設定と挿管

人工呼吸器の初期設定と挿管

人工呼吸器の初期設定と挿管

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2008年現在、大抵の人工呼吸器にはSIMVモードがあり、プレッシャーサポートがついているためそれを前提とする。


患者の体格や病態によって適切な人工呼吸器の設定というものが存在し、集中治療の分野では様々な研究がされている。


しかし、気管内挿管が必要な場合、それらの評価を行う時間やデータが不足している場合も多々ある。


適切な設定値を求めるあまり気管内挿管が遅れるようでは意味がないので無難な量を纏める。


想定しているのは体重が60Kgの成人である。


挿管前に準備するものとしてはサクションキット、アンビューバッグかジャクソンリース、SpO2モニター、心電図モニター、呼吸器以外に扱える酸素配管などを確認しておく。


その他設定が必要ならば、トリガー感度は-1~-2cnH2Oまたは2~3l/minとし、呼気・吸気比は1:1~3とする。


アラームの設定は気道内圧上限が40cmH2O,気道内圧下限は10cmH2O,呼吸回数上限は30回/minであり換気量下限は設定換気量の60%とする。


気管内挿管を行う際に必要なこととしては、全身麻酔である。


意識障害があれば不要なこともあるが、鎮痛、鎮静、筋弛緩が必要であり、鎮痛はオピオイドで鎮静は静脈麻酔薬で筋弛緩は筋弛緩薬で行う(厳密な意味ではオピオイドには鎮静作用もあるのだが簡略化する)。



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