ニューヨークの公立学校:生徒が卒業する前に思うこと
あっという間に6月に入り、1週間が経とうとしています。学校は学年末で日々スケジュールが動き、もう終わりに近づいています12年生のプロム(ダンスパーティー)やバーベキューも終わり、卒業も間近だと実感します。私が受けもつ数名の12年生に、心から前途を祝したいと思います。そのうち、2名の卒業生は大学には行かず、仕事をします。日本語クラスの成績は単位が取れるギリギリですが、、、礼儀正しくまっすぐで気持ちの良い生徒たちですうち一人は何度説明しても文法が理解できず、何度か空き時間(授業がない時間)に個人セッションをもちました。この時に、家族や将来のことを楽しく話したのも良い思い出です。もう一人は、とても頭の回転が良く、学習の理解が速い生徒ですが、とにかく勉強をしません「あなたはとても頭がいいから、勉強する時間を持つことが大事だよ。そして、働き始めても、日本語だけでなく勉強を続けてほしい」と話したら、にっこり笑って、「先生、ありがとう。勉強を続けるよ」と言ってくれました。中学校や高校の教師って、ちょっと敬遠されがちな仕事です。中高生を扱うのって、かなりのエネルギーが必要だからですしかも、多種多様な人種や文化が交わるニューヨーク。私は、仕事が終わるとクッタクタです。これは、私だけではありません。同僚も同じです。翌日の授業準備、採点(大量のエッセイ採点は地獄です)、親への対応、授業に来ない生徒への対応、イベントなどの準備などなど仕事は永遠に終わりません。空き時間にお昼ご飯を食べるのですが、それも仕事をしながらです。でも、生徒が私に向ける笑顔、感謝の手紙、生徒が日本語を習得しているという実感は、仕事で消耗する全てのものをリセットしてくれます学校外で偶然会った時、「せんせーい!」と遠くから日本語で大きな声で叫び、手を振ってくれるその姿もそうですある生徒は、私のクラスで日本に強く興味を持ち、日本に投下された原爆のことから戦争と平和について考えたそうです。教育とは、その教科学習を通して学問への興味をもち、探究心を持ち続けるきっかけを与えることだと思います。しかし、実際の教育現場は、教師は業務や対応することが多く、生徒のためにしてあげたいことを全てやるのは不可能ではないか、と思うほどです。教師が存分に教育へのやる気を保ち、力を十分に発揮できる(生徒のために)現場づくりは、アメリカでも日本でも、社会やコミュニティ、また親御さんの協力と理解が必要だと感じます