世界経済の動きや、国内の政策や大きな出来事などで
 
円ドルの関係性は移り変わっています。
 
 
 
世界を巻き込んだ2度の世界大戦後からは、
 
円ドルはどう変わったのでしょうか。
 
 
 
関東大震災以降、円安であるにも関わらず
 
当時の首相と大蔵大臣が旧平価に近い水準で金を
 
解禁したことによって、
 
大幅な物価の切り下げを強いることになりました。
 
 
 
日本の景気は加速度的に悪化し、
 
次々に企業がつぶれ、多くの人が職を失いました。
 
 
 
深刻な金融恐慌を引き起こす元ともなり、
 
軍部の発言力が強くなっていきました。
 
 
 
1931年にはイギリスが金本位制を停止して、
 
日本も金本位制から離脱しました。
 
 
 
一気に物価が上昇し、円ドルの為替相場は
 
大幅な円安となりました。
 
 
 
1932年の時点では1ドル5円だったそうです
 
 
 
第二次世界大戦で日本が負けた後、相場は1ドル15円となりました。
 
 
 
1947年3月には1ドルは50円、
 
1948年7月には1ドルは270円と、どんどんインフレが進み、
 
円安になりました。
 
 
 
一時期は1ドル360円という状態になっており、
 
1949年に司令部から通達が来ました。
 
 
 
ベトナム戦争の後アメリカの経済が
 
疲弊しそれをきっかけに1973年には主要国通貨は
 
変動相場制へと移行することになりました。
 
 
 
アメリカのドル安状態はオイルショックや
 
イラン・イラク戦争によって転換し、
 
1978年には1ドル176円、1982年には
 
1ドル276円とドル高が進みました。
 
 
 
1984年には日本の外国為替と貿易で実需原則が撤廃されて、
 
輸入業者もドル売りが可能となりました。
 
 
 
1995年には戦後最安値の1ドル79円75銭を記録しましたが、
 
その後にも2011年の東日本大震災による影響で76円25銭、
 
その約半年後には75円32銭の戦後最高値を更新しました。
 
 
 
日本円を取り巻く外貨の動きを知るためには、
 
円ドルを始めとする為替の歴史を知ることも必要です。