改めて中身を確認すると、再現性を考慮した基板に感心しきり。
但し寄る年波で老眼鏡+ルーペで作業せねばならず、抵抗、コンデンサの確認はもとより、部品面のシルク文字は小さすぎて手間がかかりそうだ。
 
実際の基板サイズは約100X60mmとコンパクトなので、文字の大きさは無理もないが、今回は少し小技を使ってみた。
 
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上画像は、部品面の基板の写真を撮って、大きな文字を色分けして貼り付けた。これを作成する手間のほうが、組立てる手間よりかかってしまったが、老眼には中々FBな方法だと感じた次第です。
 
+VとGNDがリークしていないか、DC-INコネクタ穴に度々テスト棒を差し込んでチェックする。
 
スルーホール基板は、ハンダが多すぎると部品面に吸い上がり、リークの原因になる場合もある。ルーペを当てても、中々目視では確認しきれないので、ショートチェックは欠かせない。
 
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先にトロイダル・コア(T307-2)にエナメル線を巻いて、リード部分をハンダこてで被覆を除去して予備ハンダしておく。
 
CR類を整理するのに1時間近くかかったが、特に難しい部品もないので、取付けハンダ付けは30分程度で済んでしまった。
 
ハンダの色が若干悪く見えるが、フラックスをIPA(イソプロピル・アルコール)で除去したためです。
 
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クリスタルはヘッドピンのソケットを使ったので、リードを適当な長さに切りそろえた。
 
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若いころは「段取り八分」と叱られたが、これなら若い人に負けないかな?
 
ファイナル段(Q6)2SC1162は、ケース放熱の取付を行うので、裏パネルを取付けるタイミングで、高さを調節してハンダ付けした。
 
また説明書に注意が書いてあったにも関わらず、DCコネクタが基板端からはみ出してしまって苦労した。
 
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ケースは一体抽出アルミで極めて堅牢で、基板のガイドレールがついていた。
 
オマケ附属のソケットを使って、HC-49Uサイズを差し込むと、天井ギリギリで少しケースに収めづらいが、逆にシッカリ固定できる利点でもある。
 
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一旦、基板をケースから出してトリマーコンデンサを調整します。まず、アンテナとイヤフォンをつないで、DC12V出力のACアダプタを差し込んでみた。
 
取り合えず、イヤフォンからガンガンにCWが聞こえてきた。思った以上に音量は充分ある。
 
前に製作した未校正「QRP用SWRパワーメーター」を使って、ダミー状態でキーを入れて送信狀態にする。
トランシーバーで7010KHz前後を受信すると、7009.5KHzあたりで、綺麗なトーンで信号が確認できた。
送信周波数側(C24)を調整すると周波数は上下するが、取合えずジャストより実用的かとこの周波数にしておこう。
 
今度はトランシーバーを最小出力にして送信する。CRK-10Aで受信すると、クリック音のみで、受信周波数側(C23)を回すとビート音が聞こえ始めた。
 
当機のようにダイレクト・コンバージョンでCWを受信する場合、受信時発振周波数より低い周波数(下側受信信号)と、受信時発振周波数より高い周波数(上側受信信号)が、同時にトーン信号として聞こえてしまう。
 
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CRK-10Aではスイッチ(SW1)を押すと、局発周波数がシフトして送信周波数の近傍になる。
 
もし正規信号の受信帯域の下側受信信号であれば、ビート音が下がる訳だが、逆にイメージ信号の受信帯域に有った場合は、ビート音が上がるので、相手局を見分けることができる。
 
相手局がよほど帯域が広くない限り、正規信号の受信帯域以外で呼んでもQSOは無理だろう。
 
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送信は未調整のパワーメーターで見たところ、12V電源でも充分な出力が得られているようだ。
 
普段から混み合っている昼間の7010KHz前後だが、下側と上側受信信号が同時に聞こえるので、渋谷スクランブル交差点の狀態だ。
 
栃木県茂木町に移動中の局がCQを出していたので、579のレポートを頂いた。苦もなく組立てて、動作まで確認できたので、少しいじくりまわしてみよう・・・などと考えています。
 

 
<2017-06-15修正>ダイレクト・コンバージョンの仕組みが解り難いとご指摘を頂いたので、根性を入れて作画し入替えました。
 
 
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