梅雨の晴れ間が広がった昨日(6/10)、久々に移動運用にチャレンジすることにした。
 
40年以上前に、サスを強化しパトカーのボーンディングを真似たダイハツ・コンソルテ(友人からは「ダイハチ車」と言われていた)で、茨城県大子町から「八溝山」に度々登った。
当時は夕方に都内を出て、山頂の神社の脇で、50/144/430MHzSSBを中心に再三QRVしていた。
 
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JA1SHA局と共に、早朝6時自宅を出て「八溝山」に向かった。途中の常陸大宮でJA1PSB局と合流し、国道118号線を使って大子町に辿り着いた。
 
茨城県在住のJA1PSB局が御用達の、大子町の名物として有名な玉屋旅館「しゃも弁当」を昼食用に買い込んだ。
 
奥久慈の地鶏を使った「しゃも弁当」は、水郡線「常陸大子駅」の駅弁としても売られているようで、濃厚な地鶏がふんだんに玉子そぼろと盛り付けてある。
 
写真を撮りそこなったので「駅弁の小窓」さんのページ、玉屋旅館の「奥久慈しゃも弁当」から借用致しました。
 
 
県道28号線から車で八溝山に登るルートは2本あるが、手前のルートは通行止めになっているようで、奥の鳥居のあるルートを登った。
 
40年前は、瓦礫のガタガタ道だったが、現在は頂上まで全線舗装されていた。当時は展望台もなく、山頂の八溝嶺神社のお社も粗末な印象があったが、現在は立派な本殿と拝殿が設けられていた。
 
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夏に向けて葉が茂っていたせいもあるのか、頂上付近まで鬱蒼とした森が迫っていることに驚いた。
 
以前の頂上付近は灌木が殆んどで、関東平野が見通せたように記憶している。当初、山頂(三角点)の東側にある車で登れる最終点附近(トイレの脇)での運用を予定していたが、
 
設置を始めると管理者の方が表れ「こゝは観光地なので移動してほしい」と云われてしまった。
 
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Google Map 八溝山
 
40年前は、お社の前の車を止めてゆったり運用していたのに、時代の趨勢には逆らえません。
 
その管理者が駐車場を指示したが、頂上から90mさがるだけでなくまったく県境と離れてしまう。
 
尾根沿いのピーク(938m)を探し、管理者の方に「福島県」と確認いただき、山頂から西側350mの場所に運用場所に決めた。
 
今まで夏を思わせる太陽が差し込んでいたが、ポツポツと雨が落ち始め、間もなく激しいスコールに豹変した。雷音も近くなり、雨が治まる気配がない。
 
アンテナだけをセットしようと各局が必死になったが、当局はHFのダイポールを上げていたので、全身ずぶ濡れになった。
 
しかも1000mの高地であったので、気温は一気に下がっていった。この山岳気象を甘く見ていたため、体温が急激に低下していくのがわかったが、アンテナを立ち上げるまで我慢をしてしまった。
 
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HF給電ポールと左からJA1SHA、JA1PSB、JH1LMD
 
気がつくと身体が小刻みに震えだして止まらない。俄かに低体温に陥っているこ事を感じた。
JA1SHA局とJA1PSB局が体調を心配して、車の中をガンガンに暖房をして、昼食飲み物を取る手配をしてくれた。
 
朝食にスターバックスでミートパイを食べてから、何も口にしていなかったため、体温の回復に食事を取ることが重要だろう。
折角の「しゃも弁当」も、口に運ぶのが精いっぱいで、濃厚な地鶏を味わう余裕もなくなっていた。
 
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コーヒーブレイク中の各局
 
数分間、雨が治まった瞬間にJA1PSB局が温かいコーヒーを入れてくれた。体温も徐々に回復した、緑に囲まれた運用地点の様子です。
 
野鳥保護の看板には「棚倉警察署」「福島県東白川郡棚倉町」の表記が見れます。
 
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V-UHFバンドでQSO中の各局
 
JA1SHA局は1200MHz自作八木でQRVして数局とQSO出来たようです。JA1PSB局は、50/140MHzでQSOが出来たようです。
 
当局は、立木の葉っぱと接触したエレメントに雨が付着して、HFのSWRが全く下がらず運用は断念する結果となった。
 
山岳移動運用では、HFのアンテナ設置には一考察を要することが経験できたので、今後考え直したい。
 
 
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