前述「激安PIXIEキットの組立」の通り、激安(390円)のPIXIEキットを組立ててみたが、ダイオード検波のみでは同時に数局の信号が聞こえ、実用には覚束ない事が理解できた。
 
しばらく弄繰り回して、「気になる点」を考えてみたが、同調回路や高周波増幅を追加したり、送受切替のタイミング・・・などの整備を考えてみたのだが、付加部分が膨らめば、激安PIXIEキットの意味が希薄になってしまう。
 
そんな折に、「CRK-10A CWトランシーバ」の紹介パージを発見しました。
 
CRkits共同購入プロジェクト(JL1KRA)
 
CRK-10A CWトランシーバ 【頒布中】
 
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CRK10Aも中国製のキットで、シッカリしたメタル・ケースまで付いて6,850円と魅力がある。
 
回路図をみて、かなり面白そうなので、公開されているPDFから、回路をトレースしながら拾って書き起こしてみた。
 
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画像クリックすると大画面で回路を見ることができます
 
基本的に、受信部は高周波回路でクリスタル・フィルタ(X1X2)によって外部からの飛び込みを抑え、ダブルバランスドミキサーNE602(IC2)のダイレクト・コンバージョンで復調を行っている。
トリミング・キャパシタ(C23)で受信周波数を単独で微調整できるのも気が利いている。
 
更に近接するスプリアスの影響や混信をオーディオ・フィルタ(IC2B)で抑えている点も実用性を感じる。
普通のオペアンプの1/2(IC2A)を音声出力に使っているので、AFパワーは少し気なる点だが、イヤホンで聴くことを考えれば良いのだろうか?
 
送信回路は、発振回路、キーイング回路、電力増幅回路と独立していて、出力段には2段LPFが付いている。QRPとは言えカタログ・スペックでは、3W(DC15V時)まで出るようだ。
PICキーヤー(IC3)が内蔵していて、パドルとストレートキーを自動判別してくれるようだ。自動CQ送出のほか、サイドトーンやPTT制御もプログラミングされているようだ。
 
元々CRK-10を紹介頂いていたようで、友人のJA1OHP/梅さんもご自身のブログで製作記事を上げておられた。
 
<<梅>>備忘録 ~Random Walk~
7MHz CW QRPトランシーバ完成!
 
比べるのも失礼かも知れないが、PIXIEキットで気になった点が殆んど網羅されていて、送受信共にバランス良く考えられた回路だと感心しきり。
 
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JL1KRA局のホームページから
 
JL1KRA局がボランティアで「共同購入」を差配頂いているようで、その内1セット組立ててみようかと思っています。
 
 
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