PIXIEキットに添付されていた回路図が見難かったので、年寄りでも見やすいように整理して新たに作図してみた。
 
回路図
 
上図のような回路で、S9018、S8050は中華トランジスタで、ピンアサインがEBC(日本製TO-92タイプの多くはECB配列)なので注意を要します。
 
データシート上では、S9018(Q1)はIc=50mに対してS8050(Q2)はIc=500mAで、S8050はコレクタ損失Po=0.6Wのようだ。
 
S9018(Q1)のコルピッツ型発振回路で、送受に関わらず水晶発振が行われていて、S8050(Q2)は電力増幅部で、エミッタをキーイングして送信しているようだ。
言わばフルブレークインか?・・・ベースバイアスの変化でキーイングしているので、スタンバイ兼キーイング(J3)と考えれば良いだろう。
電力増幅出力は、パイマッチ回路でアンテナ接栓(J2)につながっている。
 
一方、キーが離れている時は、S8050(Q2)を経由して、S9018(Q1)の発振信号とビート(BFO)をとって、1N4148で検波して、低周波アンプLM386(U1)でPHONE(J4)出力する。
 
シンプルで誠に良く考えられた回路だが、それだけに部品定数によって能力が左右されそうだ。
 
基板部品面
 
たまたまだろうがS8050(Q2)のエミッタ抵抗(R5)が欠品していたので、手持ちの10KΩを使った。小一時間で部品装着、はんだ付けを終えた。
 
コイル
 
マッチングコイル(L2)は前回述べたT-25-6コアで作ったコイルを使いました。壊れたトランスから取り出した0.3mmのUEWエナメル線は、細いのでハンダ付けは慎重さが必要でした。
 

 
抵抗2
キットには、何故か51Ω/1W前後の金属皮膜(?)抵抗が入っていた。
 
おそらくダミーロードとして使え・・・と言うことなのかもしれない。
 
一応ブリッジ、芋ハンダなどを確認して、いよいよ次回は通電してみます。
 
 
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