まず、即戦力になる「ワンタッチ・マクロ」を作成してみましょう。左画像のように初期状態でも使用可能だが、折角16個のボタンがあるので設定してみた。
 
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ワンタッチ・マクロの初期状態
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ワンタッチ・マクロを設定した例
左端列上から下に向かって、ボタンのIDはM1~M4、2列目がM5~M8、3列目がM9~M12、右端列がM13~M16になる。
 
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ワンタッチ・マクロの「Macro編集」画面は、メインメニューの「編集」⇒「Macroボタンの編集(M)」で、MMTTY設定画面の「送信」タブを開く方法と、「マクロボタン」上でマウスを右クリックする方法がある。 
 

 
マクロ編集の画面を開いてM1ボタンから編集を行ってみる。
 
macro-CQ
 
__RYRY CQ CQ DE %m %m %m PSE K_\
 
冒頭の「__」(アンダーバー)はスペースで、半角「_」を入れる。以下同じ。
RTTYのCQでは、CQの前に「RYRY」を入れるようだ。
%m」は自局コールサインで、「PSE K」はCWと同じ。
最後に「\」を入れないと、送信から受信に移らない。以下同じ。
CQを連続で繰り返す場合は「Repeat」に繰返し回数を入れる。
CQの中断は「ESC」キーを押す。
ショートカットを「」にしたのは、ノートPCでも使い易い為だ。
 
keyboad-↓
 

 
macro-QRZ
 
__QRZ %c? DE %m K_\
 
相手局コールが取り切れなかった場合、「%c」を入れておくと、QSOデータ欄の「Call」に入った文字を参照して送ることが出来る。
<例>QRZ JA1P? DE JH1LMD K
部分的なコールでも、パイルをさばくのにも便利だ。
相手局コールに何もなければ、QRZ ? DE JH1LMD Kとなる。
ショートカットには「←」を入れた。
 
keyboad-←
 

 
パイルを受けるなど、次々にさばく場合は、待っている人のためにもショートQSOも必要でしょう。「73S」はショート・ファイナルの意味です。
 
macro-59
 
__%c %c %f UR %r-%r TU_\
 
文字化けしても良いように、相手局のコール「%c」を2回、相手地に合わせるGM/GA/GE形式の「%f」を入れて、「UR」「RST」を2回送って「TU」で終わる。ショートカットには「→」を入れた。
 
keyboad-→

 
ショートQSOで、相手局がファイナルを送ってきたら、礼を逸しないようにファイナルを返す。
 
macro-73S
 
__RGR %c %n-SAN QSL 73
DE %m GL TU SK SK..._\
 
冒頭の「RGR」はRTTYでよく使われているが、Rogerの略。
相手のコール「%c」に、Name「%n」「-SAN」「QSL 73」。
RTTYでは「73/88」と入れる人が多いが、当局は思い入れがあるので「73」だけ送っています。
 
「73と88」(当局の別ページ)
 
最後は「SK...」で締めくくった。ショートカットは「↑」。
 
keyboad↑
 

 
CQを出して、ショートカットを使えば一連の流れは以下の通り。
 
相手局のコールを入力するときは「Ctrl+C」で「Call」欄に移動。
相手局のOPネームは「Ctrl+N」で「Name」欄に移動。
 
この繰返しで、ショートカットキーを使い慣れれば、マウスを使わなくても運用可能です。
 

 
次回はワンタッチ・マクロの続きです。
 
 
フォロー4649
 
  1. CQ「」送出。
  2. 受信信号が聞こえたら「ESC」キーで、CQ送出を中断。
  3. 受信画面で相手コールを拾って「Call」に入れる。
  4. 59「」でショートのコールバック。
    1. コールがなければQRZ?「」かCQ「」送出。
    2. 受信画面で相手コールを拾って「Call」に入れる。
    3. 59「」でショートのコールバック。
    4. 相手がファイナルを送ってきたら73S「」。
      1. コールがなければQRZ?「
      2. 相手コールを拾って「Call」に入れる。
      3. 59「」でショートのコールバック。