最近のリグの多くは、以前のようにインターフェースを使わずに、USB接続でパソコンと直接つながるようになった。
 
この直接接続に対応するためにMMTTYでは、「EXTFSK」という拡張機能が加わった。
 
但し、拡張機能のために、MMTTYに特別なモジュールを関連づける必要がある。前に書いたインストール作業で、「DownLoad EXTFSK sample」を入れたのが、この「Extfsk.dll」と云うモジュールだ。
 
前回「MMTTY設定画面の基本設定」の「送信」タブで「EXTFSK」を指定したこと関連付けを行った。
 

 
まず、このEXTFSKが関連付けられたことを確認する。
 
タスクバー
 
MMTTYを起動するとウィンドウズのタスクバー(主に最下部)にMMTTYのアイコンが表示される。赤枠のように同時に「EXTFSK1.06」のアイコンが表示されれば、EXTFSKも起動していることが解る。
 
サムネイル
 
ウィンドウズの設定によっては、アイコンが1つしか表示されない場合もあるにで、その場合はMMTTYのアイコンにマウスを近づけて、画像のようにプレビュー画面が2つ表示されれば問題ない。
 

 
管理者として実行
アマチュア無線向けなど非営利目的ソフトウェアの多くは、マイクロソフトに「発行元」登録している場合は少ない。お金と手間暇がかかるようです。
 
その場合、ウィンドウズやセキュリティーソフトなどでブロックされてしまうことが有るので、対処方法は以下の通り。
 
プログラム(exeファイル)の場所で、マウス右クリックでポップアップメニューを開く。
次に「管理者として実行(A)」を左クリックして、プログラムを実行する。
 
アカウント制限
 
画面全体が消えて、続いて画像のようなダイヤログが出てくる。
 
この「この不明な発行元からのアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」で、信頼できるプログラム提供者であれば、「はい(Y)」ボタンをクリックするとプログラムが実行される。
 

 
それではEXTFSKの設定に戻ります。
 
サムネイル
 
EXTFSK画面
EXTFSKポート設定
Status OK
タスクバーで「EXTFSK1.06」のプレビュー画面かアイコンをクリックすると、EXTFSKの小さなウィンドウが登場する。
 
上段にある「Port」指定は、ポートが無効か、使えない場合は、すぐ右に「Status NG」が表示されます。
 
このポート番号は、EXTFSKでは使えないことを表しています。
 
 
前述「インストール前の準備」の中で、パソコンのデバイスマネージャーで確認した「Standard COM Port」のポート番号を選択する。
 
ここでは「COM4」だったのでこれを、プルダウンメニューから選んだ。
 
 
 
 
 
指定が使えるポートであれば、表示が「Status OK」に変わるが、「Standard COM Port」とは限らないので要注意。
 
 
 
ここでリグ側との整合性を取るために、RTTYキーイング信号の「FSK output」と、スタンバイ信号の「PTT output」を指定する。USB接続では、主に「DTR」と「RTS」が使われることが多い。
 

 
パソコン側の設定が完了したら、リグのモードを設定する。
 
ヤエス FT-991の例(メニューモードで確認)
098  RTTY SHIFT PORT SHIFT入力端子    DTR
071  DATA PTT SELECT  PTT制御を選択  RTS
 
アイコム IC-7300の例(セットモードで確認)
外部端子  USB キーイング (RTTY)     DTR
外部端子  USB SEND  送受信を制御  RTS
 

 
TX
TX OFF
リグの送信出力を最小限パワーにしてから、混信を与えない周波数で、「TX」ボタンをクリックして、数秒間で「TX OFF」をクリックする。
 

 
送信結果
アイコン化
送信した結果は、ビュアー(赤部分)部分に表示されます。
 
「PTT ON」に続いて、無信号のコードである「1F」が、記録されている。
 
 
「PTT OFF」で送信終了になる。
 
 
順調に動作することを確認できたら、普段はアイコンの狀態で良いので、上部右端のボタンをクリックする。
 
 
 
以上で「EXTFSK」の設定を終了です。
 
 
 

 
次回は、チューニングに便利な「XYスコープ」を表示させます。
 
 
 
 
 
 
 
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