Turbo HamlogのQSLカード定義に「#PrintL」命令が加わった頃から、スタンプが作れる?・・・と思っていたが、文字の角度と開始位置の算出が煩わしいので、そのまま放っておいた。

この度、OMさんから問い合わせがあったので、定義文で確認済みスタンプを作ってみました。
JPEG画像などは透き通して奥の文字が見えないので、定義の順番を間違えると印刷がパアーになってしまいます。

イメージ 2

前置きはさておいて、上の画像が当局が作った「VERIFIED」スタンプの印刷出力と、以下がそのQSLカード印刷定義文です。

タイトル後の冒頭の2行は、スタンプを印字する位置を決めます。
例によって、印刷定義の寸法表記は「0.1mm=1」になります。

円を描いてコールサインを入れるまでは、大方の方は出来ると思います。コピペ頂くのは結構ですが、スタンプの位置とコールサインは自局に直してください。

;QSLスタンプ QSL印刷定義サブルーチン

#Mov $$W = 700 ; スタンプの上端位置
#Mov $$X = 240 ; スタンプの左端位置

; 外枠を印字する-------------------------------------------------
#LineS 3, 0, 255 ; 太0.3mm、実線、赤
#Ellipse $$X, $$W, 160 ; 直径16mmの円を描く
; コールサインを印字する-----------------------------------------
#FontName="MS Pゴシック" ; 記述のフォント
#FontColor=255 ; 文字色(赤)
#FontSize=11 ; 文字の大きさ(普通)
#Print $$X+10, $$W+60, "JH1LMD"    ; コールサインを印字
; QSLを印字する-------------------------------------------------
#FontSize=11 ; 文字の大きさ(普通)
#PrintL $$X+25, $$W+29, 40, "Q" ; QSLのQを印字
#PrintL $$X+70, $$W+6, 0, "S" ; QSLのSを印字
#PrintL $$X+120, $$W+17, 320, "L" ; QSLのLを印字
; VERIFIEDを印字する------------------------------------------
#FontSize=8 ; 文字の大きさ(小さ目)
#PrintL $$X+38, $$W+101, 306, "V" ; VERIFIEDのVを印字
#PrintL $$X+47, $$W+113, 323, "E" ; VERIFIEDのEを印字
#PrintL $$X+58, $$W+121, 340, "R" ; VERIFIEDのRを印字
#PrintL $$X+74, $$W+126, 356, "I"  ; VERIFIEDのIを印字
#PrintL $$X+80, $$W+127, 9, "F"      ; VERIFIEDのFを印字
#PrintL $$X+96, $$W+124, 23, "I"    ; VERIFIEDのIを印字
#PrintL $$X+102, $$W+121, 37, "E"  ; VERIFIEDのEを印字
#PrintL $$X+114, $$W+113, 54, "D" ; VERIFIEDのDを印字
※少し納まりが悪かったので、数値を修正しました(2016-01-29)

今まで手を付けなかった最大の理由は、円に沿って文字をカーブさせるために、1文字ごとに印字開始位置と傾きを付ける作業があます。

今回は仕事キッチリで、あらかじめ図面を引いて、1文字づつの座標と傾き角度を出しました。更にプロポーショナル・フォント独特のずれを印刷しながら補正して決定したのが上の数値です。

実際に印字する大きさは直径がわずか16mm(ヒューズホルダーの取り付け穴などと同寸)です。

DX局やペディション局のQSLカードを見ると、16mm前後のサイズが最も多いようでした。
この程度のサイズの場合、ほとんどが「QSL」、「VERIFITED」とベリファイした人の「コール」の3点セットでした。

20~25mm程度のスタンプだと、「QSL & 73」とか「VERIFIED BY」などとなって、「コール」以外に「ハンドル」を入れてスタンプにしている局もありました。

お使いのハムログのQSL印刷定義文で、すでに変数を使っている場合がありますので、必ず最終行に貼り付けてください。

イメージ 1

本来であれば、スタンプを全体的に拡大縮小や楕円形などに変形できると良いのだが、現時点でハムログで自由に使える数値変数は限られているので、今のところはこれまで・・・チョン!

お気に召したら、ご自由に使ってください。