半信半疑と言うか、ダメ元で電源線に直接つなぐXキャパシタを前回は考えた。
先に書いてしまったこともあり、簡単な手を思いついたので、一応実験をしてみることにした。

左写真は0.047μF(47nF)/250Vのノイズサプレッサー用フィルムコンデンサを、コンセントプラグに圧着端子で止めて、スミチューブで被覆した。

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このキャパシターを右写真のようにリグの電源供給に使っているテーブルタップに、多少無謀だが直接差し込んでみた。

早速、7MHzのCWを聞いてみると、驚くことにCWのトーンがヤケに澄んで聞こえるのだ。
更に拡張バンドのSSBを聞くと、普段ではノイズに隠れて聞こえないような弱い信号まで拾っているではないか!
コンセントを使ったため簡単に着脱できるので、外してみると普段のノイズ・クオリティーに戻る。

それではと、今度は送信してみると「お化けノイズ」は健在で、バンドいっぱいにS=9+のノイズが広がる。
但し、ノイズの間から相手信号がわずかに聞き取れる。国内2局とQSO頂いたが、何とかファイナルを送ることができました。

気を良くして、47nFフィルム・コンデンサに高周波特性のお優れたセラミック・コンデンサを抱き合わせすることにした。

手元に680p/250Vセラミックがあったので、左写真のようにフィルム・コンデンサと並列に入れた。

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これはさすがに、シビれて昇天したくないので、露出部分をブチルテープで隠した。

受信ノイズは更に減少しているようで、CWのトーンが清々しく聞こえてくるのが心地よい。

今までノイズすれすれの信号は、つながって聞こえて聞き取れないことが多かったが、かなりの限界でも信号の断続が聞き分けられる気がします。

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送信さえしなければ、工業地帯の只中にいる事さえ忘れそうだ。たまたまの偶然が重なったのか、「お化けノイズ」も短時間で引っ込んでくれた。

7MHzCWでQRP局を含めて3局とQSOしたが、いずれもファイナルを送ることができました。

まるで薄皮を1枚ずつ剥がすように、ノイズが少しずつ減ってくれるのは嬉しいのだが・・・また逆戻りしないことを願う次第です。