複数のトランシーバーで、電鍵、マイク、デジタル通信(RTTY、SSTV、PSK)などのPCをワンタッチで切替えることを目標にリグ・セレクタを作り始めた。

そこで主に操作性や機能生を検証、確認する目的で、ケース・パネルの大まかなレイアウトを考えた。

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まずは通常使う電鍵、パドル以外をCWで使う場合にフロント・パネルからアクセスできるようにストレートキー、バクキーなどに対応したジャック2個とパドル用ジャック1個を用意する。

次はデジタル・インターフェースからリグのMOD(データ入力)に送り込む「MOD LEVEL」と、リグの検波出力をデジタル・インターフェースに取り込む「AF LEVEL」の調整ボリュームを配置する。

デジタル・インターフェースの動作表示「MONITOR」とPCがつながっているか確認する「USB PWR」もそのまま使うことにする。

PCからの自動キーイングだけでなく、エレキー基板でのキーイング、手動キーイングなど、すべてのキー操作を「KEY OUT」でモニターできるようにして、更にキーイング出力をリグのキー入力に送るか? を「KEY OUT」のスイッチで切換えられるようにする。
パドルやキーストロークの調整、トレーニングなどでは「DISABLE」で、リグへの出力を禁止する。「ENABLE」にするとキーイングがリグへ出力される。

デジタル・インターフェース経由またはエレキー、手動キーイングで正弦波発振回路をキーイングするが、「OSC.LEVEL」はキーイングされたトーンをPCに送るレベルを調整する。「FREQUENCY」はこのトーンの周波数を決定する。
これを「Digital Sound CW」などのCW解読ソフトで、正確なキーイングをトレーニングすることに使えるでしょう。

リグへの変調出力をPCからのデジタル通信(SSTV、PSK、AFSK)を使う「DIGITAL」、マイクなどのアナログ音声信号を使う「PHONE」を選択する。
音声入力はミキサーを経由したラインレベル(0dBm)程度で考えている。
先ほどキーイングされた正弦波を一旦ミキサーに返して、「PHONE」でリグに送ると、「A2」として使えるほかに、SSBなどのマッチングや送信出力確認などに使えそうだ。

リグの切替に使うロータリースイッチは、目立つように大口径のツマミを使う予定だ。

歳を取ると咄嗟のときに操作ミスや確認ミスが増えるので、カラーや形状でわかり易くしておくことも必要です。

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裏面パネルは、ACコネクタ、ヒューズ、CWのリモコンボックスからのVGAケーブルつなぐ「REMOTE BOX」用のmini D-subコネクタを設置する。

正弦波キーイング出力を調整する「TONE LEVEL」と、リグの検波出力と正弦波キーイング出力をPCに送る「AMPLITUDE」は一旦調整するとあまり操作が必要なので、裏面パネルに設置する。

ミキサーなどへ送り戻す「TONE OUT」、ミキサーからの音声信号を入力する「PHONE IN」、PHONE時にPTT(スタンバイ)信号を入力する「PTT」、エレキーだけの単独キーイング出力のジャックは裏面とする。

各リグとの接続はデジタル・インターフェースで使ったコネクタを使用し、デジタルインターフェースの直接入出力もそのまま使えるようにする。

この他、スペースがあればパワースイッチで、シャック全体の電源をON/OFFすることもできれば・・・と考えています。

それにしてもダサいレイアウトだが、限られたスペースに機能を盛り込んだ結果なのか、良く言えば「ユニバーサル・デザイン」とでも言っておこうか・・・。

いずれにしても気長に作りますので、冷ややかな目で見つめてください。