OM諸氏に伺うと、FT-991は巷の評判も悪くないようで、購入後実働10日目の当局の感想をまとめてみました。

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ローコストでコンパクトなことなので当然だが、他メーカー同様に操作方法は、ほぼすべてファンクション・ボタンから始める。
様々な機能が満載されている裏返しとも言えるのだが・・・。

昔のイメージを未だに引きずっているので、取扱説明書(マニュアル)と首っ引きで必死に取り組むが、一晩寝れば元の木阿弥・・。
こればかりは如何ともしがたい。

まずは、バンド指定とモード指定だが、これは流石に独立したボタンがあって、ディスプレイに表れたタッチスクリーン部分を押せば動くことが判明した。

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写真の通りバンドは、1.8~430MHzまでのアマチュア・バンドのほか、「AIR」と「MW」の表示がある。

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MWは中波放送帯で、バンドスコープで両側波帯が広がっていることがわかる。

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また当局は羽田空港が近いため、航空無線(エアバンド)はコントロールタワー以外に、カンパニー・ラジオも中々興味深い。
風向きによっては離着陸する飛行機の音が上空から聞こえてくることもあって楽しめる。

その他、バンド表示の「GEN」はゼネカバの意味なのだろうが、特定の短波放送などを記録しておくのに便利そうだ。

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バンド選択の「ENT」に触れると上写真のような画面に変わり、数値で周波数指定をできるほか、1MHzアップ、ダウンもできるようです。

当局は、NHKワールド「ラジオ日本」や昔の日本短波で現在の「日経ラジオ」などを聞いてみた。

いずれにしても、中波、短波はHFアンテナ、航空無線はV/UHFアンテナを使っているようだが、オマケ程度ではなく本格的なゼネカバとして聞くことができました。

ところで肝心のアマチュアバンドですが、IC-7200と比較して、受信感度が特別に良いとは思いませんでしたが、「長時間聞いていても疲れない受信音である」と感じました。

コンディションの具合もありますが、主に7/14/21MHzCWで、JT(Mongolia)、V73(Marshall Is.)、UX1(Ukraine)、RI1(Antarctica)、SP(Poland)、HA8(Hungary)、VK(Australia)、CO(Cuba)、9V1(Singapore)、3W3(Vietnam)、ZP(Paraguay)、PP5Brazil STA.Catarina)、4W(Timor-Leste)、YC(Indonesia)、DU9(Siargao Isl. Philippines)、S56(Slovenia)など14エンティティとQSOできました。

IC-7200Mは50Wだったので、FT-991(100W)とは比較できませんが、パイルの中でも明らかに応答率が良くなりました。

何と言っても、オート・アンテナチューナが入っているため、バンド・チェンジが、スピードアップしたことも大きいでしょう。