Turbo Hamlog のQSLカード印刷定義の複数QSOデータで、残されたRemarksの部分をまとめます。
まず、Remarksに何を書込むか?・・・ですが、当局は限られたスペースで考えられる範囲を一覧表にして見ました。

コンテスト名、クラブ局のオペレーターアワードの記号(DXではIOTA、WAS、RDA・・・、国内ではYU、PA、RS・・・)、国内の移動先エリアJCC/G移動先のQTHなどの記載を対象とした。

すべてを記述することは難しいので、対象局の優先表示に対する、条件命令と参照する項目変数などの定義を分類した。
条件命令の仕様に付いては、「条件命令に合致を意味し、「×」は条件命令の反対(「!」付)に合致することを意味する。「」は無視するので記述しない。

イメージ 8

これを具体的な定義文に直すと、少々長くなるが以下の通りとなる。$$ARemarksコメント収納の変数として使い、まとめて印字してる。

;Remarksの分類と表記----------------------------------------------------------

#Mov $$A="" Remarksコメント収納の変数をクリア

? Space! "!R2$C" ; Remarks2にコンテスト($C=)はあるか?
? Space! "!R1$O" ; Remarks1にオペレータ($O=)はあるか?
? DXST ; DXであるか?
#Mov $$A="@!R2$C TNX !R1$O"
; Remarks2($C=) Remarks1($O=)を$$Aに代入
? Space! "!R2$C" ; Remarks2にコンテスト($C=)はあるか?
? Space "!R1$O" ; Remarks1にオペレータ($O=)はないか?
? DXST ; DXであるか?
#Mov $$A="@!R2$C" ; Remarks2($C=)を$$Aに代入
? Space "!R2$C" ; Remarks2にコンテスト($C=)はないか?
? Space! "!R1$D" ; Remarks1にアワード記述($D=)はあるか?
? DXST ; DXであるか?
#Mov $$A="Ur:!R1$D" ; Remarks1($D=)$$Aに代入
? Space "!R2$C" ; Remarks2にコンテスト($C=)はないか?
? Space "!R1$D" ; Remarks1にアワード記述($D=)はないか?
? Space "!R1$O" ; Remarks1にオペレータ($O=)はないか?
? Potbl ; 移動局であるか?
? DXST ; DXであるか?
#Mov $$A="Ur:!QT" ; 移動先QTH$$Aに代入
? Space "!R2$C" ; Remarks2にコンテスト($C=)はないか?
? Space! "!R1$O" ; Remarks1にオペレータ($O=)はあるか?
? Space "!R1$D" ; Remarks1にアワード記述($D=)はないか?
? DXST ; DXであるか?
#Mov $$A="TNX !R1$O" ; Remarks1($O=)$$Aに代入

? Space! "!R2$C" ; Remarks2にコンテスト($C=)はあるか?
? Space! "!R1$O" ; Remarks1にオペレータ($O=)はあるか?
? DXST! ; DXでないか?
#Mov $$A="@!R2$C op:!R1$Oサン"
; Remarks2($C=) Remarks1($O=)を$$Aに代入
? Space! "!R2$C" ; Remarks2にコンテスト($C=)はあるか?
? Space "!R1$O" ; Remarks1にオペレータ($O=)はないか?
? DXST! ; DXでないか?
#Mov $$A="@!R2$C" ; Remarks2($C=)を$$Aに代入
? Space "!R2$C" ; Remarks2にコンテスト($C=)はないか?
? Space! "!R1$D" ; Remarks1にアワード記述($D=)はあるか?
? Potbl ; 移動局であるか?
? DXST! ; DXでないか?
#Mov $$A="@/!PT !R1$D" ; 移動エリア Remarks1($D=)を$$Aに代入
? Space "!R2$C" ; Remarks2にコンテスト($C=)はないか?
? Space! "!R1$O" ; Remarks1にオペレータ($O=)はあるか?
? Space "!R1$D" ; Remarks1にアワード記述($D=)はないか?
? Potbl ; 移動局であるか?
? DXST! ; DXでないか?
#Mov $$A="@/!PT !JC op:!R1$Oサン"
; 移動エリア JCC/G Remarks1($O=)を$$Aに代入
? Space "!R2$C" ; Remarks2にコンテスト($C=)はないか?
? Space "!R1$O" ; Remarks1にオペレータ($O=)はないか?
? Space "!R1$D" ; Remarks1にアワード記述($D=)はないか?
? Potbl ; 移動局であるか?
? DXST! ; DXでないか?
#Mov $$A="@/!PT !QT" ; 移動局エリア QTHを$$Aに代入
? Space "!R2$C" ; Remarks2にコンテスト($C=)はないか?
? Space! "!R1$O" ; Remarks1にオペレータ($O=)はあるか?
? Space "!R1$D" ; Remarks1にアワード記述($D=)はないか?
? Potbl! ; 移動局でないか?
? DXST! ; DXでないか?
#Mov $$A="op:!R1$Oサン" ; Remarks1($O=)を$$Aに代入

#FontColor=0 ; 文字色(黒)
? Space! "!$$A" コメント!$$Aはあるか?
? DXST ; DXであるか?
#Print $$X+720$$W+2, "!$$A" ; DX向けコメント!$$Aを印字

#FontName="MS Pゴシック"; 日本語記述のフォント
#FontSize=8 ; 文字の大きさ(小さ目)
? Space! "!$$A" Jコメント!$$Aはあるか?
? DXST! ; DXでないか?
#Print $$X+720$$W+2, "!$$A" ; JA向けコメント!$$Aを印字

上の条件に当てはまらなかった場合は、Remarksは空欄になる。現状では、記入欄のスペースが狭いために、枠からはみ出しそうな印字もあります。
DX向けのフォントは他の項目と同じで、日本語が混じるJA向けは、"MS Pゴシック"で文字の大きさを小さくしました。

以下に実際の印字例を画像にしたので、ご覧ください。

DX局でコンテスト参加、オペレータありの場合
イメージ 1
上のQSOデータはHamlog入力画面の赤枠を参照している。
イメージ 12

DXペディション(クラブ局)で、オペレータありの場合
イメージ 2
上のQSOデータはHamlog入力画面の赤枠を参照している。
イメージ 10

DX移動局で、アワード記号がある場合
イメージ 3
上のQSOデータはHamlog入力画面の赤枠を参照している。
イメージ 9

JAクラブ局でコンテスト参加、オペレータありの場合
イメージ 4
上のQSOデータはHamlog入力画面の赤枠を参照している。
イメージ 11

JA移動局または常置場所で、アワード記号、移動先QTHありの場合
イメージ 5

JA移動局または常置場所で、コンテスト、アワード記号、移動先QTHありの場合
イメージ 6
上のQSOデータはHamlog入力画面の赤枠を参照している。
イメージ 13

JAクラブ移動局で、オペレータありの場合
イメージ 7
上のQSOデータはHamlog入力画面の赤枠を参照している。
イメージ 14

色合いの違いが気になったと存じますが、プリントアウトしたQSLカードをスキャナーで読み取ったので、勝手に色補正されたようです。
プリントアウトしたQSLカード自体は、ほぼ同じ色合いでした。

以上、およそ想定内のRemarksが印字できましたので、次回は、はなれ(サブルーチン風ファイル)のまとめです。