ここでは複数のQSOデータをまとめて発行する定義を作っているが、実は自局リグとアンテナについて、だいぶ悩みました。

つまり、すべてのQSOが常に同じリグとパワーとアンテナで送信されていれば、1種類のリグ。アンテナで何の問題もないのだが、まとめの期間が期間が長くなると、使ったリグなどが異なる場合もある。
特に送信出力は、QRPを意識したり、多少絞ったりすることもあり、一定とは限らない。

解決策としては幾つかあるが、物理的スペースで難しいことも多い。
  1. すべてのQSO一行ごとにリグアンテナを記載する。
  2. QSOに使ったリグ等をまとめて別に一覧にする。
  3. 1行目(最新)のリグ等のみとし、出力(RNG)だけQSOごとに記載する。
  4. 1行目(最新)のリグ、出力、アンテナのみを掲載する。
実際の受領カードを拝見すると、「4」と思われる局がほとんどで、中には「2」の方もいた。
今回はせめて「3」の出力をQSOごとに表示したかったが、一行の文字数の限界からあきらめて「4」にした。

全体構成のときに「データ行を印刷」の順番で述べたが、今回はJARL指定逆順」を指定してあるので、第1行目が最新のQSOになる。従って、データ行の印刷に入る前に、リグ・アンテナ情報を印刷する。

このでの条件命令は、"!Hi"(アンテナの高さ)が? Space!(空っぽでないか?)であり、? Space! "!Hi"(アンテナの高さの記載があるか?)という。
$$Xは、共通項目の実際で引出し(変数)に入れた本文全体の左端位置である。

;リグ・アンテナ----------------------------------------------------
#FontName="Times New Roman" ; リグアンテナの表題フォント指定
#FontSize=10 ; 文字の大きさ(普通)
#FontColor=0xFF0000 ; 文字色(青)
#FontStyle=0 ; 文字飾り(なし)
#Print $$X, 470, "Rig:"         ; リグ表題の印字
#Print $$X, 505, "Output Power:" ; 出力表題の印字
#Print $$X, 540, "Ant:"       ; アンテナ表題の印字

#FontName="Special Elite" ; リグ・アンテナ用フォント指定
#FontSize=10 ; 文字の大きさ(普通)
#FontColor=0 ; 文字色(黒)
#Print $$X+70, 480, "!RG" ; Rig#参照のRig列の印字
#Print $$X+215, 515, "!Pw Watts" ; Rig#参照のPower列の印字
#Print $$X+70, 550, "!AN" ; Rig#参照のANT列の印字
? Space! "!Hi" ; アンテナ高さがあるか?
#Print $$X+70, 590, "!Hi Meters High AGL"   ; Rig#参照のHigh列の印字

イメージ 1

フォントについて表題は、新聞の活字風な"Times New Roman"を使い、リグ等の内容はタイプライタ風の"Special Elite"を使っています
我ながら、チョットお洒落な感じに出来たかな?

同じ欧文フォントでも高さ(Y)の位置を10(1mm)変えてバランスを取っています。

アンテナの高さに対する記載がない場合は、以下のようになる。

イメージ 2

日本国内では、タイプライターのフォントはあまり見かけないが、米国の広告宣伝などでは、日常的にさり気なく使っていますね。日本の「毛筆」・・・かな?

いよいよ大詰めのQSOデータ一覧が迫っています。次回は考え方の整理から・・・。