To RadioConfirmingと来たのだから順序から考えれば、次はQSOデータの一覧表になるところだが、比較的に条件命令の少ない自局のデータを先に済ますことにした。

Turbo Hamlogで定義文でどれを先に書こうと、書く順番に左程の意味はない。但しこれはお互いに重なり合わない場合で、重なり合った場合は、後から書いた定義が上に重なる
画像を入れて背景に使う場合に、画像を最後に記述すると、先に書いた文字が見えなくなる・・・ということです。

すでに? DXST(DXであるか?)、? DXST!(DXでないか?)、? RcvQSL受領済か?)、? QslMマネージャ経由か?)などの条件命令につて記述したが、今回は新たに? Space? Space!が加わります。

これはとても重要で、? Spaceは続いて書かれる項目変数(QSL印刷定義での記号)が「空っぽか?」と言う意味で、? Space!は逆に「空っぽでないか?」を尋ねているのです。

また条件命令は、次の1行だけしか影響しないから、例えば条件に合った場合に実行する#Printなどの命令の前に入れるフォント指定などは、条件を尋ねる前にセットしておくことが大事だ。
無論、後述する#Goto命令で数行をまとめで飛ばす(ジャンプ)方法もあるが、当局は定義が前後関係が解り難くなると思うので、「条件を聞く前に設定しておく」方法を使っている。

もう一つ目新しいのは、この定義で「Remarksでデータ整理」で述べた、入力画面のRemarksに分類した、引出し(変数)を使うことだ。
ここでは、Remarks2に分類した$P=(自局)と $Q=自局移動先を使っています。

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印刷定義での使い方はRemarks2の引出し(変数)番号$Pを問い合わせる言う意味で"!R2$P"となり、同じく$Qを参照する意味で"!R2$Q"と使う。

;自局データ---------------------------------------------------------
#FontName="Snap ITC" ; コールサイン用のフォント指定(派手目)
#FontSize=27 ; 文字の大きさ(特大)
#FontColor=0xFF0000 ; 文字色(青)
#FontStyle=0 ; 文字飾り(なし)
? Space! "!R2$P" ; Remarks2に自局エリア($P=)があるか?
#Print 580, $$Y, "!$$K/!R2$P" ; コールサイン+自局エリアを印字
? Space "!R2$P" ; Remarks2に自局エリア($P=)がないか?
#Print 715, $$Y, "!$$K" ; 自局コールサインを印字

共通項目で指定した自局のコールサイン"!$$K"にスラッシュを付けるかどうか?で書き方を変える。つまりRemarks2 $P=が空っぽか?どうか?で印字を変えている訳です。
$$Y(自局データの上端)は、同じく共通項目で指定した。

常置場所 #Print 715, $$Y, "!$$K" Remarks2 $P=$の記述なしの場合
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移動運用 #Print 580, $$Y, "!$$K/!R2$P" Remarks2 $P=1$の記述あり
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または Remarks2 $P=M1$と書いてあった場合
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移動運用の場合、多少付加部分が長くなっても良いように、左端から書き始めた。

自局データの全体を見ると、DX向けでは以下のように印字される。
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国内向けは住所を日本語表示にした。
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移動運用では自局QTHデータを運用場所の情報に換えて印字できるようにした。
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コールサイン以降の、実際のQSLカード印刷定義の詳細項目は、以下の通り。

#FontName="Times New Roman" ; 英語表記の自局データ用フォント指定
#FontSize=11 ; 文字の大きさ(少し大きめ)
#FontStyle=1 ; 文字飾り(太字)
#Print 650, $$Y+135, "!$$N" ; 英語のOPネームを印字
#FontName="MSP ゴシック" ; 日本語のOPネーム用フォント
#FontStyle=0 ; 文字飾り(なし)
#PrintK 1080, $$Y+138, 230, "!$$M" ; 日本語OPネーム印字(均等割付)
#FontSize=10 ; 文字の大きさ(普通)
? DXST! ; DXでないか?
#Print 580, $$Y+177, "!$$O" ; 日本語の郵便番号の印字
? DXST! ; DXでないか?
#PrintK 770, $$Y+177, 550, "!$$P" ; 日本語の住所の印字(均等割付)
#FontName="Arial Narrow" 英語フォント指定(極端に狭い)
#FontColor=0xFF0000 ; 文字色(青)
#FontSize=10 ; 文字の大きさ(普通)
#FontStyle=0 ; 文字飾り(なし)
#Print 580, $$Y+139, "OP : " ; [OP:]表題の印字
? DXST ; DXであるか?
#Print 580, $$Y+173, "!$$Q" ; 英語の住所の印字
? DXST ; DXであるか?
#Print 1090, $$Y+173, "!$$R" ; 英語の郵便番号の印字
#Print 580, $$Y+205, "!$$S" ; Webページの印字
#Print 1085, $$Y+205, "!$$T" ; メールアドレスの印字
#FontName="Arial Narrow" ; 英語フォント指定(極端に狭い)
#FontSize=10 ; 文字の大きさ(普通)
? Space "!R2$Q" ; Remarks2に自局移動先($Q=)がない
#Print 580, $$Y+100, "!$$L" ; Home QTH のデータ

ここまでは、書き出しの左端と、書き終わりの右端を揃えるために苦労している。郵便番号と住所本文を別に印字しているのも、右揃えに対する苦肉の策だ。日本語の全角部分は、当局でも使えた文字の印字で述べた#PrintK(均等割付)を使っている。

;自局移動の表示-------------------------------------------------------
#FontName="MSP ゴシック" ; 自局移動先用フォント指定
#FontSize=10 ; 文字の大きさ(普通)
#FontColor=0 ; 文字色(黒)
#FontStyle=0 ; 文字飾り(なし)
? Space! "!R2$Q" ; Remarks2に自局移動先($Q=)がある
#Print 580, $$Y+103, "!R2$Q 移動" ; Remarks2の自局移動先を表示

自局が常置場所以外で運用したときは、Remarks2のに記載したデータ$Q=[移動先のQTHなど]$を印字するようにした。

横方向(X)に580という数値が多く登場するが、これは自局データの左端位置と思えばよいが、引出し(変数)に余裕があれば、そうしたいところだ。

DX向けに記述した項目変数の部分は、下画像のようになる。オペレータ名を常に英語と日本語を併記しているのは、当局のこだわり・・・???
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国内向けでは、$$M(日本語オペレータ名)と$$P(日本語住所)の部分に#PrintK均等割付を使っている。本来、半角文字や、プロポーショナル文字が均等割付で使いこなせれば、もっと楽なのだが・・・。
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ところで最近はフリーフォントが多く出回っているので、QSLカードの自作には甚だ便利な時代になった・・・といえますね。

今回使った"Snap ITC"も確か?ダウンロードしたモノだった。Windowsを使っている方は、TTF(True Type Font=拡張子が「.ttf」)でないと使い辛い!

次回は、何かと問題(課題)のある? 自局Rigの記述に進む・・・予定?