前回、用紙の設定と整理箱の引出し(変数)の話をしましたが、説明が下手で解りにくい部分もあったかもしれません。

そこで実際のカードを使って、見直してみることにしました。前回、QSL印刷定義の中で、以下の「印字位置」と書いた部分があったが、これを実際のカード上で確かめて見る。

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文字では以下のようになっていたが、$$U = [データ行の最大数]は1枚のカードに書込みできる最大行数で[5]にしている。
実際にこの用紙と文字の大きさでは、5行が限度だろうが、逆に減らせばゆったりしたレイアウトになるだろう。

; 印字位置
#Mov $$U = 5 ; データ行の最大数
#Mov $$W = 190 ; データ表の上端位置
#Mov $$X = 160 ; 本文全体の左端位置
#Mov $$Y = 600 ; 自局データの上端位置
#Mov $$Z = 700 ; メッセージの左端位置

次の$$W = [データ表の上端位置]からは、用紙の左上隅を「印刷位置の基準」として数値を入れます。
例えば、$$X = 160 は、文全体の印字を左の端を基準から160、つまり 16mm 行ったところから始めるように、引出し(変数)に憶えさせているのです。

これらはQSLカードのレイアウトを決める上で大切な数字なので、引出し(変数)に記憶させておけば、実際にテスト印刷してみてブロックの修正がしやすくなります。

次に「自局データ」と「メッセージ」は、国内向けとDX向けでは変えているので、文章の可否は別にして、幾つかの条件で内容を変える定義にしてある。

$$K = "[自局コールサイン]"で始まり、$$T = "[メールアドレス]"までの「自局データ」、$$C = "[1行目国内向けメッセージ]"で始まり、までのメッセージ」は次のように表示されます。

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当局が1行目のメッセージが短かくしたのは、冒頭に相手局の名前、またはクラブ局等のオペレータを書くためです。「コールサイン/名前」とか「葉夢/HAM」、UAの局などはハンドルだけでも長い方もいます。

また自局データで、わざわざ郵便番号と住所を分けて記憶させる理由は、右端の位置を合せたいためです。

引出し(変数)につける名前は、$$A~$$Tが文字列用$$U~$$Zが数値用のルールさえ守れば自由だが、同じ名前の引出しをダブって使うと、後から入れた内容になるので注意!
逆にこのことを利用して、限られた名前を有効に使うこともある。

それでは、次回。