当局は、主に仕事でスズキ・エブリイに乗っているが、バッテリーの場所もわからなかった。この車種は年式によってバッテリーの位置が変わっているようで、Webで検索しても正確な場所が不明なのだ。

 

 
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色々書かれている、助手席の下、後部座席の下などを調べたが見当たらない。平成19年(2007年)製の型式「EBD-DA64V」は写真の赤四角で表示した場所にバッテリーがありました。
 
また床に敷かれているシートは、荷台後部の4つのホックを外すこと、シートが開けられて、バッテリーまでたどり着くことが解りました。
 

 
そもそもバッテリー直結は、火災などの危険があるのに何故こだわるか?・・・ですが、大きな理由は2つあります。
 
1.配線によるドロップアウトを極力避ける。
2.イグニッションなどとの共通アースを避ける。
 
車内を引きまわした電線が長くなれば電圧低下もあるし、中には細い電線を使っている部分もある。自動車は車両重量が大きなテーマなので、一般的に余分な太さの電線は使われていない。
 
取付けるTM-833は35W機で定格電流が10A前後であるが、HF機を使うと50W出力で20A以上は流れることになる。
 

 
また当局の過去の経験で明らかにノイズレベルが違ったので、リグ単独でアース回路をバッテリー(電源)のマイナスにつなぐ。オーディオや高周波増幅回路などでも「1点アース」が原則だが、これはアースを共用しないためですね。
 
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今回は大きな電流を流しても安全なように、5.5sqの平行ビニール線(VFF)を使用しました。ビニール被覆だけでは怖い上に、配線の固定も考えてスパイラル・チューブを巻きました。
 
ちなみに平行ビニール線の許容電流は、以下の通りです。温度や束線数などの使用条件によっても大きく異なるので、一応の目安と考えてください。
 
公称断面積 仕上外径 許容電流
0.5 mmSq 2.5 X 5.0 mm 5 A
0.75 mmSq 2.7 X 5.4 mm 7 A
1.25 mmSq 3.1 X 6.2 mm 12 A
2.0 mmSq 3.4 X 6.8 mm 17 A
3.5 mmSq 4.1 X 8.2 mm 23 A
5.5 mmSq 5.1 X 10.2 mm 35 A
8.0 mmSq 6.1 X 12.2 mm 48 A

 
バッテリーの直近にヒューズを置くのが定石ですが、今回はバッテリーまでたどり着くのに手間がかかるために、後部座席(荷台にもなる)の下にある工具等の収納部分にヒューズホルダーを取り付けました。
 
側部ドアを開けて、覗き込めばヒューズの点検と交換が簡単にできます。
 
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収納の内部には、20年以上前のアドニス電機のMFL-30というオルタネート・ノイズ・フィルターを入れました。これは発電機(オルタネータ)から発生する「ヒューヒュー」という、送信時にマイクに乗るノイズを除去するのに効果があります。
 
現在も同じ型番で売っているようですが、現行品はチョーク・コイルだけでなくコンデンサも入っているようです。
 

 
さて、次はリグを固定します。
 
 
 
 
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