今まで、IBP(International Beacon Project)の出しているHF帯のビーコンは、その都度、JARLの「ビーコン局の活用方法」を開いて確かめるのが面倒で、「そんなものか・・・」で終わっていた。
IBPのビーコンは、14MHz~28MHzで常時送信されているが、10秒ごとにビーコン局が切替わる仕組みになっている。つまり18ヶ所のビーコン局が、順番に送信することで3分間で一回りとなる。
4U1UN(ニューヨーク)⇒ W6WX (カリフォルニア) ⇒ KH6WO(ハワイ)⇒ VE8AT(カナダ)⇒ ZL6B(ニュージーランド)⇒ VK6RBP(オーストラリア)⇒ JA2IGY(日本)⇒ VR2B(香港)⇒ RR9O(ロシア)⇒ 4S7B(スリランカ)⇒ ZS6DN(南アフリカ)⇒ 5Z4B(ケニヤ)⇒ 4X6TU(イスラエル)⇒ OH2B(フィンランド)⇒ CS3B(ポルトガル) ⇒ LU4AA(アルゼンチン) ⇒ OA4B(ペルー)⇒ YV5B(ベネズエラ)
これが3分ごとに繰り返されているので、コールサインと出力を聞けば、どの位の信号強度で入感しているか解る仕組みになっている。
またバンドごとに送信のタイミングは繰り下がるので、3分ごとの00分はバンドによって異なります。
当局は最近、アンテナの指向性が気になって、DXで常時電波を出している局を考えたらIARUの運用するIBPビーコンが目に付いた。しかし、「どのタイミングでどの局が出しているか?」解りづらく、タイミングと局名が一致すれば良いので、簡単なプログラムでも作ろうか?・・・と思っていた。
そんな矢先Webを検索していると、打って付けのページを見つけました。それはJF1RWZさんの「IBP Beacon Now」というページで、当局が欲しいと思っていた機能がすべて網羅されていました。
IBP Beacon Now
ビーコン局は正確な時限による10秒ごとの切替なので、PC内蔵の時計とサーバー側の時計を校正しないと、表示がずれていまうが、リアルタイムで発信ビーコンが表示される優れものです。
PC時計の校正さえ済めば、聞いているバンドに切り替えるだけで、リアルタイムで常時ビーコン局を特定できる。これならモールス符号に不慣れな人も、一目瞭然でバンドの状態が把握できます。
ただし、各ビーコン局の運用状況をNCDXFのページで、確認しておかないと休止などもあります。
ところで、QRZ.com、CRZCQ、Reverse Beacon Network、Club Log、DXSCAPE、eQSL、LoTW、OQRS、などなど、DXに関して大変便利なツールが増えましたが、ハム人口が世界第2位でありながら、日本発世界標準のDXデータシステムは少ないと思いませんか?