今日(1/29)アフリカのペナンから21.012MHzで「TY1」が出ていた。UP指定があったようで、ご本尊(当のDX局)の1KHz上のあたりで、世界のDX'erが団子状態で呼んでいた。
 
当局も、信号が強くなるのを期待してワッチしていると、突然、激しいキークリックが聞こえてきた。ローカル局同士なら有りがちなことなので、ダイヤルを回してみるとS=9+60db弱。コールサインを取るとローカルではなさそうだ。
 
しかも選挙演説でもないのに、休みなく自分のコールを繰り返し打っている。ご本尊が出ているときも、自分を呼んでいないと判ると即座に連呼が始まる。普通ならスプリットなので、「やってるわ」ぐらいで済むことだが、激しいスプラッターのために、ご本尊が完全にツブされてしまう。
 
余りに激しいスプラッターと度を越した連呼なので、無線局免許状情報を検索すると「横浜市都筑区」で「1KW」固定局であった。当局から見るとほぼ西の方向に約14Km離れた局だ。キークリックは、その局の中心周波数から±1.1KHzでS=9+20dB。ビームアンテナを使っているなら、バックサイドぐらいの感じです。
 
ちなみに昼間ローカルスキップの激しい21MHz帯で、10Km以上離れた局とQSOしても、S=9以上振ることは稀ですよ。たとえ1KWの局であっても、スプラッターが9+20dBになることは、今のところ経験したことがない。
内心、「ヒョッとして数KWもしくはそれ以上?」と思いながら、早く交信を終えて欲しい・・・と待っていた。
 
当局も初心者で迷惑を掛けているので、ここまでの話なら、まだ「しょーがねーな」程度で済んでいたのだが・・・。
 
その局が、レポート交換を終わったので呼ぼうとした途端に、7エリアのコールで再び連呼が始まった。良く見ると周波数もまったく一緒、電界強度も同じ9+60dB弱、キーイングのスピードも一緒なのだ。7エリアからQSBなしで、+60dBで飛んでくるはずも無かろうが・・・と、DXの魅力を失わされた。
 
このことをローカルのOMさんに話すと、「ズルして貰ったカードやアワードでは、ご本人もまったく意味がないだろう。回りの局はみんな気が付いていて、どんな偉業を成し遂げても、誰にも見向きもされない」・・・そうだよね。
 
極端なオーバーパワーでスプラッターをまき散らし、みんなが守っているマナーやルールを無視して、周囲に迷惑を掛けている局が、人より先に出られるのは当たり前のことだろう。偉くもなければ、尊敬も得られない。
 
言い方を換えれば「自制心のない、節操のないハンパもの」とも言えますね。
 
そういう節操のない局に限って「国内など相手にしていないから」などとウソブクものだ。しかし、アマチュアの世界は限られているから、国内だけでなく世界のDX'erの耳にも自然と届くものです。
 
また国内の移動サービスをしているOMさんも、「誰もが後ろ指をさす、似たような局がいるよ」と言っていました。
 
自分をごまかした我田引水で、その時だけは良いかも知れない。でも周囲の局はみんなが「強引さやゴマカシ」に嫌気が差していて、やがて次第に近づかなくなり、結局、誰にも応答されない「誠に寂しいCQ」を出す羽目になるのでしょう。
 
少なくともアマチュアの世界で、周囲を蹴散らして自己満足している局と、当局は話をしたいと思わないし、近づきたくもない・・・と思っています。
 

(2014/01/30追記)
JR0MOE/1-HIDEさんから紹介いただいたON4WW、OM-Markさんのオペレーションに関するマナーを体系的にまとめたページ(日本語)を拝見しました。
アマチュア・ビギナーや浦島太郎ハムの方には、大変参考になると思います。