半月ほど前から毎週末になると、430MHzの呼出し周波数(メイン・チャンネル)で、無変調キャリアが出ています。S=2~7程度で、スケルチが閉じないため大変耳障りでした。
チョット弱い局やQSBの激しいモービル局からの呼出しは、ブロックされて使えません。同じ大田区内でも、この無変調が聞こえる局と聞こえない局がいるようです。
先週までは、信号強度もS=2~3程度でしたが、今週は5~7程度Sメーターが振れています。また火曜日までには停波していたのに、今週は今のところ止まる気配はないようです。
 
困り果ててJARL会員課技術担当に電話したところ、電話口に出た職員のK氏は、冒頭からイメージ周波数や混変調の可能性を指摘して、当局の受信性能または技術能力をを疑うことから始まった。また「ハム用機器であれば数日間も連続して送信できるはずがない」とも強調していました。
 
複数の局が困っていることを伝えると「そういうことは、総合通信局に連絡してくれ」というので、関東総通の電話番号を伺うと「電話では受け付けないので80条報告を提出するように・・・」とのことである。皆が困っているからJARLに相談した旨を伝えても、K氏は「80条報告」を繰り返すばかり・・・。
誠に誰のためのJARLなのか?・・・会費を納めている会員からの相談に対しての対応とは、到底思えませんでした。
 
ところで、本日の午後に、円ループアンテナを作っているOMさんのところに伺って、4エレループを拝見しましたが、このOMさんのお宅でもS=1程度で無変調キャリアが聞こえていました。
そこで、この円ループの指向性を使って、無変調キャリアの場所を特定できないものか?・・・と尋ねたところ、OMさんは「やってみようか?」と乗り気になってくれました。
 
当局の軽バンに大きな体を入れて、発生場所の探索開始となった。ビームのキレの良い円ループアンテナにハンディー機をつないで、開始から10分足らずで、住宅街の2~3ブロックの範囲に絞られました。
 
ここからはフルスケールになってしまうので、本来はアッテネータを使って受信感度を下げなかれば、ループアンテナの指向性は活きない。
そうした準備もないままに始めたので、OMさんがBNCの外側だけを接続するなど苦労して、30軒以上ある1ブロック(番地)に絞ることができました。
 
さらに、その番地の中央部分であることがわかった。商店に挟まれた細い路地の突き当りに、ついにコーリニアGPを発見しました。ここまで所要時間は約30分。OMさんは、「アッテネータがあればもっと早かったのに・・・」とまんざらでもない様子でした。
 
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しばらく様子を覗っていたが、家には誰もいないようで、引きあげることにしました。まあ、仮に誰か居たとしても、トラブルになる可能性もあるため、明日、関東総合通信局に取りあえず電話してみることにします。
 
すでに日が暮れていて写真感度が厳しかったので、かなり増感して加工しました。また個人を特定できないように、アンテナ以外はぼかしてあります。
 
アンテナ周辺で受信た感じでは、出力が1W以下のようですから、延々と送信していてもファイナルがダレて、壊れることもないだろう。ついでながらスイッチング・レギュレータ・ノイズがわずかに乗っていたので、電波は特定しやすいだろう。
 
それにしても、電波伝搬に詳しいOMさんのお蔭で、わずか30分で発生源にたどり着いてしまったとは素晴らしい!
 
JARLガイダンス局も、総務省のデューラス・システムも、お為ごかしの掛け声だけでなく、電波クリーンのために本気で取り組んでもらいたいものだ。