430FMを業務連絡と与太話に花を咲かせている、皆さんは朝6時ごろから集まり始めて、一日中、コールサインを言わないでチャンネルを占領しています。
たまたまチャンネル・チェックをしても何も応答がないので、その周波数を使い始めると平気でかぶせてくる。よほど耳が悪いのか? 送信出力と受信感度のバランスが悪いのか? まったく気にする様子もない。
 
聞くところによると、名前で呼び合うのはパーソナル無線では普通なようですね。パーソナル無線は、IDが自動送信されるので、声だけ聞いても誰だか?解りづらいので名前で呼び合うのが定着したようです。
もしアマチュアのライセンスを持っているなら、コールサインを言えば済むことなんですがね。やっぱりアンカバーなのかな?
 
ところで、このアンカバーの摘発について、総務省が発表している過去5年分の報道資料(プレス・リリース)を覗いてみました。チョットやソットでは読み切れないので、今回は関東総合通信局の分だけ見て、簡単にまとめました。
読み間違いや見落としがあるかもしれませんので、正確には以下URLで確かめてください。
 
各総合通信局による不法無線局の取締り状況
 
今年は4月から10月末までの数字で7か月分なので、数字は参考までに見てください。
 
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これを見て、少ないと思った人もいるかもしれませんが、当局は「意外とやっているんだ」・・・という印象でした。ここで、その他の茶色い部分は、総通が仕掛けたのではなく(失礼)、総通への通報(申告と書いてあった)で、ご自慢のDEURASを使って動いた分・・・おそらく結果が出た分だけなのでしょう。
 
ただし、公共性の強い申告だけしか報道資料になっていないと思うので、その他の数字はあてにならない。一方、路上取締りは、警察とタッグを組んで、やっているので、数字もハッキリしていると思います。
 
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右図は、路上取締りを行った回数を都県別に集計しました。これを見ると、神奈川県、山梨県が優等生で、茨城県と群馬県がソコソコ頑張っています。
 
一方、頑張って欲しい埼玉県は、5年間でたった1回だけです。
何じゃこりゃ・・・と言う感じですね。
同じようにダンプ銀座と言われる千葉県も5年間で6回だけだ。
栃木県・・・まあいいか?
 
当局は東京在住ですが、人口も過密で違法無線局の被害を受けている東京が5年間で7回だけ・・・お粗末!
 
このバランスの悪さは・・・いったい何なんでしょうね?
 
しかも、過去5年間の報道資料で、朝から晩まで「まる」の連呼を聞いている「京浜湾岸」での取り締まりは、一回もありませんでした。まったくお役人は何を考えているのか・・・サッパリ解りません。
 
ところで、摘発されたリグのほとんどはアマチュア無線機なんですね。CB機とか違法改造パーソナル機が少ないことに改めて驚きました。
 
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1回の路上取締りで、平均2.5件の告発(摘発)なのだそうですが、摘発全体の84%近くが「不法アマチュア無線の開設」です。つまり、アマチュア用のリグを無免許で使ったり、違法改造して使っているようです。
 
これを見て、アマチュア無線メーカーの方々や販売店の皆さんは、何を考えるのだろう?・・・「これでまた売れる」などど、口が裂けても言ってはいけません。
 
最後に、この報道資料を見てください。5年間でたった1回の埼玉県は、もっと真面目に取り組んでもらいたいものです。
 
ドクターヘリ用無線に妨害を与えていた不法無線局開設者を告発≪埼玉県東松山警察署が検挙≫(2008/4/25)
埼玉ドクターヘリに妨害を与えていた不法無線局を告発≪埼玉県狭山警察署と共同で取締りを実施≫(2008/11/7)
列車無線に妨害を与えていた違法無線局開設者を告発≪神奈川県川崎臨港警察署と共同で違法無線局の取締りを実施≫(2010/3/17)
消防無線に妨害を与えていた不法無線局開設者を告発≪埼玉県吉川警察署と共同で不法無線局の取締りを実施≫(2010/6/22)
 
一説によると、「路上取締りは警察からの要請で行われる」とのことです。当局の地域の蒲田警察署は、今のところ動く気配なし???