FT-736の修理をそっちのけで、QSYして頂いたIC-351を堪能しています。通電1時間後にフレケンシー・カウンターで周波数を測ってみると、パネルの表示とFMモードで3.8KHz低く、SSB/CWでも400Hzほど低いほうにずれているようです。
 
初期のPLLのためか、FMモードでは最小1KHzステップ、SSB/CWモードでは最小100Hzステップになっているので、PLL発振?の再調整をすれば問題ないでしょう。
 
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PLL回路は、写真の基板の下にあるようで、底側にあるコントロール系基板とサンドイッチになっているようです。その内、チャレンジしたいと思います。
 
ところで、このFMモードを聞いていて、心地よいことに気が付きました。それはスケルチの音です。最近(と言ってもかなり以前)のFMスケルチはキレが良くて、一瞬「ザッ」と音がするだけですが、IC-351は「ザー」と尾を引くように切れるのです。特に強い信号の局がスタンバイするときに顕著です。
 
・・・と言っても、0.1秒単位のほんのわずかな差なんでしょうが、何ともPTTのタイミングと合うと、快く聞こえます。
 
昔の刑事ドラマなどで、無線交信の場面で通話の後に入る効果音そのものです。東芝、三菱、モトローラなどのタクシー無線もそうでしたね。すっかり忘れていた、このスケルチの切れ加減が何ともレトロで、改めて昔の無線機を実感しました。
 
アマチュア無線でも、初期のモービル機は、スケルチがみなこの感じでした。
 
裏のキージャックに縦振れ電鍵をつないでCWで数局とQSOしましたが、ほとんどの時間、FMのスケルチ音に魅せられて、たぬきワッチ状態です。