小学校高学年の時に、同居していた従兄弟(後に学者さんになった)から「平方根」なるモノを教わった。これを人前でヒケラカすと、たちまち「天才少年だ」・・・なんだと言われて、有頂天になっていたのを憶えています。
 
その後、天才少年もただの人になり、すっかり忘れてしまい、先日アンテナのマッチング回路を計算するのに難儀しました。そこで昔の記憶をたどって、文科系でも解る「平方根の開き方」を整理してみることにしました。
 
誰でもご存知の整数になる平方根がまずは基本ですね。
 
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この組み合わせに分解できれば、面倒はないのですが、当局が昔教わった方法は、慣れると大変便利です。
 
数字は何でもいのですが、まずはルート1156にチャレンジしました。ご存知のようにルートとは、同じ数を掛け合わせた結果が1156になっているよ・・・と言うことですから、ある数の2乗ですね。
ここで下位から2桁ごとに、1156に分けて、上位の部分から計算します。
 
結果が11以下になる2乗の数で最も大きいのが3の2乗=ですね。
そこで11の上にを書き、同じを左端に2段書きます。そして3X3=9ですから、その結果11の下に書きます。
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更に左端のの結果をその下にと書きます。次に元の数11からを引いた結果もと書いておきます。以上で11の計算結果はで余った数になりましたりました。
 
次から少し厄介ですが、余ったの隣に上から右半分の2桁56を持ってきます。そしてで割った結果が56以内の数を探します。
を使うと、丁度良いようですね。
56の上にを書いて、先ほど同様に左にを2段書きます。
 
そして、の結果を56の下に書きます。同じ256になりましたので引き算の結果はで、丁度割り切れました。結果は一番上の段のが答えです。
 
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同じ方法で、ルート44を開いてみます。今回は上位桁が1桁のになります。ですから、そのままですね。
 
で、で考えると、なら44を割リ切れることができます。結果はで、12の2乗は144で間違いなし・・・です。
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 勿論、桁数が増えてもやることは同じで、下位から2桁ごとに分けて考えます。
 
189225は435の2乗だったんですね。・・・解っていて例題を作ったくせに・・・。
 
また、今回の例題のように都合よく割り切れるとは限らないので、小数点以下、延々と続くこともありますが、計算に必要な桁でやめて、適当に丸めれば近似値はでます。
 
更に小数点以下があるときも、やることは同じですが、小数点以下は上位から2桁ずつ分けます。
 
つまり小数点を境にして、整数部分は下から2桁ずつ、小数点以下は上から2桁づつ・・・と言うことです。
 
これもヤラセですが、78730129は、の2乗なんですね。まずはメデタシメデタシ・・・。ここでおまけの話ですが、左側の16で、次のも2桁になっています。この場合、最初の16に繰上がったを足して17になっています。この繰上げを忘れると計算があいません。
 

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次回は、無線やオーディオで良く使うデシベル=Logかな・・・。