久しぶりにアートワークをしたらミスが多く、チェックに時間がかかりました。基板は一旦発注してしまうと、後から間違いが解っても修正がききません。
仕事なら、あらかじめ試作基板を作って動作テストをして、不具合を見つけることができるが、アマチュア的には「試作=本番」となるので、一つのミスも許されません。ある意味では、仕事より厳しいかもしれませんね。
 
今回は単純な回路ですが、部品のピン配置と寸法、穴あけ寸法、結線、ランドのサイズと安全な間隔など、何十回チェックしても気がかりです。
昔は、2倍の大きさのインスタントレタリングでランドやワイヤを透明シートに張り付けて、べたアースなどはカッティングシートを先の細いカッターで切ったり貼ったりしたものです。
 
最近はアートワーク専用CADで、簡単(?)にできます。まず使う部品のシンボルとピン配置などのパッケージデータを作ります。次に作成したシンボルを使って回路図を描きます。
回路図の入力ができたら、作る基板のサイズを決めて、部品を配置していきます。すでに回路図に従ってワイヤは最初からつながっているので、ワイヤを引っ張りながら部品を配置していきます。ここが一番面白いところです。
 
すべての部品が基板上に乗っかったら、何層か指定して自動ボタンを押すとアートワークは自動で描かれます。今回は、コストを安くするために「片面」です。
ところが、自動で作成されるアートワークは、無理してでもワイヤをつなごうとするため、まるで地球を一周するような配線が目立ちます。
 
結局、人間の頭で考えて、1本ずつのワイヤを整理してきます。電流の流れるワイヤは太めに、逆のワイヤは細目にしながら、コモン電流が発生しないように整理します。これが大変な作業で、時間もかかります。
 
回路図が問題なければ、とんでもない接続は起こらないのだが、最初の部品データの入れ間違いが大きな問題になります。
3.5mmのミニジャックを複数使っているが、ちょっと変わった形状なので、ピン接を間違えました。データシートにボトムビューと書いてあるのに、トップビューで入力してしまいました。
 
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前回も書いたが、実際にはノイズ対策でべたアースにしたが、力作のアートワークが見えなくなってしまうので、配線だけを写真にしました。ただし、アートワークは部品面(トップビュー)から見た図で、実際には反転された回路がエッチングされます。
 
火曜日に友人が来るので、最終チェックを手伝ってもらい、基板屋さんに端註する予定です。基板のサイズはタカチのUC11-3-8GXにピッタリ納まるように、64mmX90mmにしました。