先日、近所のOMさんとラグチューをしていて、お互いノイズの中でHFを運用する苦労(グチ)を話していました。その中で、送信アンテナと受信アンテナを別にするアイディアを伺ったので紹介します。
 
既成概念と言うか、当局の頭には「送信と受信のアンテナは1本」という考え方が固定していたが、それぞれ得意のアンテナを使い分ける方法を伺った。DX’erの間では、一般的な常識のようです。
 

 
受信にはノイズに強いと言われる水平系アンテナのダイポールやループアンテナなどを使って、送信には打上角の低い、または飛びやすいバーチカル、グランドプレーン、ロングワイヤなどを使うと言う方法です。
 
MFJ-1026-
当局も少し前から、ノイズキャンセラーの購入を考えていたが、MFJなどのシステムはノイズ受信専用のアンテナを設置してノイズ成分を相殺しようとするものです。ノイズ受信用アンテナの設置がポイントのようで、、それなりに苦労はいるようです。
 
受信だけのためにアンテナを2本建てることを考えれば、それぞれ利点を生かしたアンテナを建てる方がポジティブ・シンキングと言えそうだ。
 

 
当局も変形ウィンドム・アンテナで、それなりに飛びの良さは感じているが、受信にはまったく自信が持てません。都会のノイズの中で暮らしていると、同じ考えを持っている人は多いのではないだろうか?
 
受信専用アンテナをノイズ対策で考えれば、ダイポールだけでなローディング系アンテナ、くAWX、マグネチック・スモール・アンテナなど色々工夫ができそうだ。一方、送信も同様に専用で考えれば、ノイズ対策などに制約されることもなくなります。
 
ところで現在はセパレート型のリグを使っている局は少ないと思うが、大方のハムは送受信が一体になったトランシーバーが多いでしょう。セパレート型を使っている局なら問題なく、送信用アンテナと受信用アンテナをそれぞれの端子(接栓)につなげば済むことだ。
 
当局の使っている安物のトランシーバーなどは、アンテナ端子(接栓)が1本だけなので、中を改造して受信専用アンテナ端子を引き出すか、キャリアコントロールなどで送受切換えリレーを設けなければ、送受信アンテナを分けることはできません。
 
OMさんによると、ある程度高級なトランシーバーは複数のアンテナ端子を持っていて、しかも、バンドごと、送受別々にプリセットしておくことのできるようです。
 

 
先日のDX運用時の2波同時受信などの機能もそうだが、ある程度お金を出さないとリグの機能も制約されていることが改めて判明した。
 
アンテナ切換え方法は別に考えるとして、送信専用、受信専用のアンテナを考える方法は、ノイズに悩むハムにとってコロンブスの卵で、実に合理的な方法なのかもしれません。
 
 
 
 
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