この変形ウィンドム・アンテナは、給電点が2階ベランダの床面から約40cmのところなので結果が不安でもあったが、OMさんの指摘通り、キャパシタンス成分が多いようです。
 

 
マッチングボックスは、2階のベランダに腰を下ろして、のんびり調整ができる点は、年寄り向けのアンテナと言えそうです。写真は、2階のベランダ(床面が地上高3m)からカーポートのある入口に向かった水平側のエレメントを撮っています。
 
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見た目にも安全作業ができそうな手前の白い箱がマッチングボックスで、一番手前にある黒いポールの中を垂直のエレメント(13.3m)があります。波型ガイシの先に、ベランダ手すりの隙間を通って水平側のエレメント(6.7m)が伸びています。
 
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天気が穏やかな日を選んで、ベランダに腰を下ろして、友人から借用中のBR-510Dで、給電点をつなぎかえて調整を始めた。
 
当初はインダクタンス値を0にして、マッチングボックスの手間で5~20cmごとに切りながら、エレメントの長さをできるだけ追い詰めました。
 
垂直の長いエレメントを約60cm、水平の短いエレメントを1.1m切ったことろで、7100KHz付近でSWR最小点になりましたが、インピーダンスは20Ωです。
 
ここでコイルを入れると、SWRの中心周波数は一気に6400KHzまで落ちるものの、インピーダンスは50Ω近くまで上がります。
 
好天無風の日、述べ4日間を掛けて、エレメントを切ってはインダクタンスを増やす作業を繰り返して、調整を行いました。
 

 
最終的には、垂直側エレメント長は約1.6m切って11.7m、水平側のエレメント長は2.1m切って4.6mになり、コイルを6.5ターンのところで落ち着きました。
 
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中心周波数は7080KHzでSWR1.8、給電点インピーダンス40Ωです。
 
この状態で6960KHzから7170KHzまでの間はSWR2.0以下、インピーダンスも40~45Ωの範囲に納まり、まずはメデタシ、メデタシ。
 
リグの手前で測っても、ほぼ同様な結果となりました。
 
早速、7MHzのCWバンドからワッチをしてみると、聞こえる!聞こえる! 今まで強い局だけしか聞こえなかったのだが、QSOの相手局もノイズの中から聞こえてきます。
ノイズがS9まで振っているので条件は厳しいが、たまたまコンディションが良かったあのか? まったく聞こえなかったヨーロッパや南米まで入感します。
 

 
モービルホイップ・アンテナアでは、ほとんど取ってもらえなかったSSBで、CQを出しているJA3の局を呼んでみました。IC-7200M(50W)一発コールOKでUR57、MY59でした。
 
この日は調子に乗って、この他、1、2、4、5と4局QSO頂きましたが、何れも一発コールで、相手局S=3~9に対して当局はS=9~フルスケールまで頂きました。SWR改善のお蔭で吸い込みも良く、パワーメーター(ダイワC610)が60W前後まで振っています。
 
当局の耳が悪いのか? ノイズのせいか? 飛んでいるのは間違いなさそうですが、今度は「耳を良くする」という新たな課題が生まれてきました。
 
 
 
 
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