無事に採用が決定すればあとは訓練を受けるのを待つのみです。


私の場合は中部方面隊なので、滋賀県の大津駐屯地(第109教育大隊)で訓練を受けました。


中部方面隊では他に香川県の善通寺駐屯地(第110教育大隊)でも訓練を実施しています。


ただし、女性(WAC)については大津でしか受けることができないので、居住地によってはかなり遠方から受けなければなりません。


※陸上自衛隊では女性自衛官をWAC(ワック)と呼びます。空自はWAFF(ワッフ)、海自はWAVE(ウェーブ)です。
(防衛省HPより)



これは地本ごとによるかもしれませんが、採用決定後、辞令書交付式なるものが行われます。


各地本ごとに採用者が集まって訓練を受ける駐屯地に向かいます。


駐屯地到着後、あなたを予備自衛官補に採用しますという意味で辞令書が手渡される式があります。


他にも先輩予備自衛官の話を聞いたり、必要書類の記入や配布、記念撮影がありました。



式後は、駐屯地内の見学や食堂で昼食等があり、実際に訓練を受ける前に駐屯地のイメージを持つことができました。





そして訓練を受けるまでにしなければならない大事なことが訓練の申し込みです。


予備自衛官補の訓練は5日×10日と以前言いましたが、それぞれの5日間をA〜J過程と呼びます。



中でも

A〜D過程を第1段階


E〜H過程を第2段階


I〜J過程を第3段階


と呼びます。


まるで教習所みたいです笑


年度ごとに1年間の訓練の実施予定が発表されるので例えばA過程を受ける際には、A過程を実施している日程から自分の都合の良い時を選んで地本に申し込みます。



この日程表は各地本のHPに掲載されているので一度見てみてください。



また、訓練を受ける順番ですが必ずしもABC…の順番でなくても大丈夫です。


第1段階 A、Bは順番に受け、その後CDはどちらからでも良い


第2段階 E〜Hどの順番でも良い


第3段階 I、Jの順番




予備自衛官補に採用されると予備自衛官補手帳というものを交付されます。


これが予備自衛官補としての身分証となり、訓練で駐屯地に出入りする際には必ず必要になります。



また、中にはいつどの訓練を受けたかという記録も記入されます。




最後に、訓練に必要な物についてです。


訓練は5日間あるので荷物もそこそこな量があります。


キャリーケースなど人それぞれのカバンに荷物を詰めて訓練に出頭します。


訓練を受ける上で絶対に必要なものが先程説明した予備自衛官補手帳と印鑑、出頭命令書の3つです。


出頭命令書というのは、自分が申し込んだ訓練が近づくと、地本から防衛大臣の名前でいつからいつまでどこどこの駐屯地で訓練を受けないという内容が記載された出頭命令書というものが送付されてきます。


これと同封の葉書に訓練に行きますという意味で返信することで初めて訓練に参加できます。


この出頭命令書と予備自衛官補手帳を忘れてしまうとそもそも駐屯地にも入れてもえない可能性があります。


なので、予備自衛官補手帳、出頭命令書、印鑑が必須です。


他には日曜品や下着、ジャージ、体育館シューズなどです。


自衛隊独特の持ち物では、ODまたは迷彩柄のTシャツ、革手袋です。


迷彩服の下に着るシャツはODか迷彩柄と指定されています。


ネットや駐屯地で売っていますが、ネットだと結構高いのでできれば辞令書交付式の時に駐屯地で買う、もしくは駐屯地祭などの一般開放日に駐屯地に行って買っておくことをオススメします。


最悪訓練に行ってからでも買わせてもらえるとは思います。



以上が訓練開始までの流れと準備しておくことでした!


次回はいよいよA過程の訓練に入ります!




おわり