道の駅北オホーツクはまとんべつからの出発です。

 

 朝早いので、道の駅はまだ営業を始めていません。近くにクッチャロ湖があるので、散歩がてらに行ってみます。(といっても車でですけど)実際には多くの人が湖畔にいますが、人がいないタイミンクで写真を撮っています。

 湖畔には、環境省の浜頓別クッチャロ湖水鳥観察館があり、無料で入館できます。

 館内の資料によると、冬季はこのくらい白鳥が集まるそうです。まさに白鳥だらけです。しかし夏季なので、湖畔は閑散としていました。

 その代わりといってはなんですが、オートキャンプ場になっているので多くの人間は見ることができます。(まあ、見てもしょうがないのですが)

 道の駅が開店しているころを見計らって戻りました。

 ねこ店長のいる、よっちゃん食堂で浜頓別のホタテ焼きが売られているので、それが目的でした。実際に、この写真のねこを飼っているとのことです。

 本日の浜頓別産ホタテの仕入れは少なかったらしく、なくなったらおしまいと言っていました。

 すかさず1個お買い上げ。炭火で焼いたバター焼きホタテが美味いのなんのって。うめーと言いながら食べていたら、行列になりました。(笑)1枚:300円

 次に訪問したのは、「北オホーツク道立自然公園ベニヤ原生花園」です。

 北海道の地名は、アイヌ語が元になっている場合が多いので、ここも「ベニヤ」というのが、アイヌ語に近い発音が元になっているのかなと思ったら違いました。

「ベニヤ原生花園の由来は、大正末期から昭和にかけて、頓別に居住していた篠崎さんが、このあたりで農場を経営し、除虫菊の栽培を行っていた歴史があり、その農場の屋号がベニヤでったことから、いつの間にか屋号が地名となりました」と書いてます。えー、そうゃったの知らんかった。

 管理棟に行って挨拶し、園内マップをもらってから出発します。ショートカットするコースと、一周するフルコースがあります。せっかくなのでフルコースで廻ることにします。

 羆いるんかい‥

 しかーしマイ羆除け鈴があるので、ガラーンガラーン鳴らしながら歩きます。(そりゃカウベルじゃないのか)

 オホーツク海を眺めることもできます。「この海岸は国有海浜地ですから、どなたでも自由に使用、釣りキャンプ等することができます」とありますが、羆の生息地でキャンプはさすがにチャレンジャーかなと。(まあ自己責任ということかな)

 釣りは可能ですが、「海岸に竿立て・杭・ロープ等設置することは危険です。設置している場合は撤去して下さい。改善されない場合、強制的に撤去します」ともあります。いわゆる海での鮭釣りは、一人で多数の置き竿を等間隔に並べて釣る方式はダメということでしょう。訪問時は、釣り道具らしきものは海岸近くに置いてありましたが、釣り人の姿はありませんでした。

 なんか羆いそうな雰囲気はあります。ガーラーンガラーんと音を立てて歩いていたら「うぉふっ」みたいな獣の声が聞こえたような気がしましたが、それ以上の異変は無かったのでコースを一周して管理棟に戻りました。

 そうだ、原生花園というくらいなので、季節の花はそこここで見られます。花の名は不得意なので、良く分かりません。(ご容赦)

 管理棟に戻ったら、同じコースを歩いていたおっちゃんが係の人と話しています。

「子羆が目の前に現れて、道を横断していきました?」

「え、大丈夫でしたか?親羆は見ましたか?」

「いゃ子熊だけです。怖くて後ずさりしたら藪の中に消えました」

「写真とかは?」

「とっさの事だったので撮ってません」

「ちょっと見に行きますね」(と、一人車で確認に向かった)

 あの「うぉふっ」というのは、親熊が人が近づいてきたので威嚇したのではないかと思った。羆除けの鈴で命拾いしたのかも。カウベルだけど。

 管理棟で一息ついたので、浜頓別産のアイスクリームを食べることにしました。(余裕やな)

 かっちんこっちんで、冷や汗かいた後には甘くて濃厚で美味く感じます。パトロールから帰った人は、特に姿は確認できなかったと言っていました。

 羆は、どこにでもいると思って、羆除け鈴は持っていた方がいいと思います。DCMなどのホームセンターに行くと、普通に売っています。

 南下している途中で寄ったのが、「北見神威岬公園」です。積丹町の「神威岬」の方が有名かもしれませんが、こちらは北見神威岬です。(北見をつけて区別しているのだろう)

 北海道枝幸郡枝幸町目梨泊 Pあり

 さすが「カムイ」(神様)の名がついている岬なので良い景色です。

 ちょっとした崖の上には灯台がありますが、遠くから眺めるだけにしました。(近くまでは行けそうでしたが)

 ここは「ウバトマナイシャチ」とも呼ばれ「シャチとはアイヌ文化の人々が自然の地形をたくみに利用してつくった砦のことです。名称のウバトマナイとは、アイヌ語で浅い泊りにある川と解釈されていますが、詳しくは不明です」と書かれています。

 駐車場から海岸へ下りる道があります。

 ここまで南下すると、気温も30℃近く(といっても、それ以下)になるので、冷たい水が気持ちよく感じます。

 昼飯は、セコマの「照マヨチーズバーグ丼」です。これはホットシェフのなかで、初物でした。見た目、ハンバーグがどうかなと思いましたが、いやなかなか美味かったです。

 同じく、セコマの北海道とよとみのむヨーグルトいちごをいただきます。豊富町は油ぎっしゅな温泉と、エゾシカのジンギスカンでお世話にまりました。それと豊富牛乳公社工場の近くを走った時、近くの農場ではうっしー君も沢山放牧されていて、乳牛王国みいなイメージでした。

 国道238号枝幸バイパスを走っていたら、なにやら立派な建物を発見したので、すかさずUターンして行ってみた。(ノーマークでした)

 枝幸町オホーツクグリーンパークとなっており、その一角に「オホーツクミュージアム枝幸」があります。

 北海道枝幸郡枝幸町三笠町1614-1 入館無料 Pあり

 シャチの骨格標本です。

 一般的な方法では3年~10年以上かかりますが、枝幸方式だと2週間でほとんど骨だけになるとのこと。「エゾシカなど有害鳥獣の枝幸式発酵減量法」と呼ばれる枝幸町とホクレン農業総合研究所が独自に確立した技術とのことです。興味のある方は、ググってみて下さい。

 これは古代生物の骨格見本ですね。(レプリカ)

 北海道ではアライグマが増殖しており、今や全道に生息域を広げています。日本にはいない種なので、ペットとして輸入したものが飼えなくなって捨てられ個体数を増やしたものです。人間の勝手な行いで、自然の生態系が脅かされています。この旅の途中でも、山道で2匹のアライグマを目撃しました。(一瞬だったので写真は撮れなかった)

 すっけすけのヌマガレイの標本です。色も付いていて美しいです。

 この展示物は本物のヌマガレイで、いろいろいな薬品に漬け込んでいって作るそうです。

 なんとクリオネも標本になってました。枝幸ではポピュラーなペットだそうです。

 その日は「道の駅マリーンアイランド岡島」で仮眠をとることにします。なんか不思議な形をしている建物だな?

 北海道枝幸郡枝幸町岡島1978番地13

 建物の屋上に上がることができます。あ、これは船を模しているのか。なるほどなぁ

 その日の夜は「X」で低緯度オーロラが出てるぞと話題になっています。もしかしてここからでも見えるかもと思い、船の上部デッキ、いや道の駅の屋上に行ってみました。北の空を見ると、ぼやーっと赤っぽく見えるじゃあーりませんか。時間の経過と共に白っぽくなったり、明らかに色が変わっています。そちらの方向には町の明かりはありません。

 こりゃ、オーロラだ。低緯度オーロラなので、極地で見られるようなカーテン状には見えませんが、自分的にはオーロラであると信じています。淡い光なので写真には写りませんでした。1時間ほど見ていたら、すーっと消えて漆黒の闇が残りました。

 証拠はありませんが、オーロラを見たという満足感はありました。

 つづく