稚内の北海道立宗谷ふれあい公園キャンプ場は2泊することにしているので、テントはそのままにして市内観光に向かいます。
まずは、宗谷本線最北端の駅稚内駅を訪問します。ここには道の駅が併設されており、観光情報も得ることができます。手前の線路状の物は、かつての鉄路は、稚内から大泊(サハリン)への連絡船乗り場まで伸びていたので、それを再現しているものです。
駅が道の駅?と思いましたが、駅前に広い無料駐車場がありそこを利用できます。また駅のトイレは24H使えるので道の駅として十分に機能しています。
最北端の線路であります。(撮影ポイント)
稚内のカラーマンホール発見しました。ご当地デザインマンホールは見つけたら、写真で収集しています。ところによっては、マンホールカードを貰えることもあります。
稚内駅には観光案内所があるので、観光地図がもらえます。
それと、無料で最北端証明書がもらえるので、いい記念になります。
駅から北に歩いて行くとアーチ状の「稚内北防波堤ドーム」があり、観光スポットになっています。かつては日本領だった大泊(サハリン)への連絡船が発着していたところですが、地理的にすさまじい強風が吹くため連絡船と乗客を守るためにアーチ状のドームが造られました。連絡船乗り場の面影はありませんが、堤防ドームだけは残されました。
ドームの上部は、危険なので立ち入り禁止です。
かつての稚内北防波堤ドームの風景です。連絡船の向こうには、堤防ドームや建屋を見ることができます。鉄路もここまで伸びていました。
現在、稚内港からはハートランドフェリーが、利尻島・礼文島へ運行しています。今回は、離島へ渡る予定はありませんので写真だけです。
大昔、北海道ワイド周遊券で真冬の北海道を旅していたころ、稚内YHに泊まりあわせた人から礼文島を勧められました。
「ぜひ礼文YHへ行って下さいよ。自分が帰ったから客がいなくなって寂しいと言っていましたから」
「そうだな、特に旅のスケジュールは組んでないので行ってみるか」
ということで、フェリーで礼文島へ渡ったことがあります。その時は、もっと小さなフェリーでした。礼文YHでは歓迎してくれたのですが、暖房があるのが食堂兼談話室のみで寝室は冷凍庫のようでした。あまり厚くもない布団で「凍死するかも」と思いながら寝ましたが、無事に目覚めたので人間簡単には死なんなと思いました。
礼文・利尻も訪れてみたいとは思いますが、きっちりとスケジュールを立てないと「往復しただけ」になってしまうので機会があればということにします。現地での移動の足とかも考えないといけないけど、車を積んだら高いだろうし。
稚内駅で「謎解き」を見つけてしまったので、ちょっとだけチャレンジしてみます。稚内市の指定のポイントに行くと、ヒントが得られる仕組みです。
謎を解きに「北門神社」に徒歩で向かいますが、「さっぱり分からん」無駄でしたぁー(泣)
この辺りは稚内駅からの徒歩圏内なのですが、普通にのらエゾシカが闊歩しています。
昼飯は稚内駅に戻って、ふじ田でそばにしました。たぶん最北端の立ち食いそば屋と思います。
かけや月見じゃひねりがないので、「利尻こんぶそば」にします。
利尻こんぶそば、着どんしました。稚内からもフェリーが出ている利尻で採れたこんぶを味わいながら、いただきました。やっぱりここも関東系の醤油だしで、美味いです。
稚内駅には飲食店や土産屋があります。「あぐり王国北海道」(HBCで放映されている、森崎博之氏の冠番組)で紹介された「稚内牛乳」を発見しました。
そんなに押されたら買わないとな。と牛乳+ヨーグルトを購入しました。
稚内といえばノシャップ岬は外せません。歩いて行くのはきついので車で行きます。(無料駐車場あり)
この看板が撮影ポイントです。
岬自体の風景は、まあこんなもんかなと。灯台と稚内寒流水族館が見えます。
日本最北水族館「ノシャップ寒流水族館」を訪問します。
すぐ隣に「わっかりうむ稚内市青少年科学館」があり、入館料はどちらも入れて一般500円です。(通常水族館はお高いのだが、かなりお得価格と思う)
その前に、水族館裏をちらっと見たら「南極越冬隊資料展示コーナー」がありますので入ってみましょう。入館料はなしで、自由見学できます。
南極昭和基地の1次隊の建物があります。お役御免となっても破棄されず、稚内で保管されています。
チケットを買ったので、科学館の方から見学します。というのは、プラネタリウムの投影時間が決まっているので、それを見てから水族館に行こうという魂胆です。
南極第1次越冬隊といえば、犬ぞり用で南極に連れて行った樺太犬たちが、悪天候のため収容できずそのまま取り残されたお話は有名です。そのうち「タロ・ジロ」のみが、奇跡的に1年間生き延びました。
「タロを生まれ故郷に帰す会」があるそうです。記載されているとおり、タロは北大付属博物館に、ジロは国立科学博物館に保管されており、N村はどちらも見ています。
科学館のプラネタリウム」は、追加料金なしで楽しめます。
南極に関する展示が豊富で、南極の氷もあります。かっちんこっちんです。
続いて、水族館側を見学します。アザラシ君たちの、ちょうどもぐもぐタイムでした。なかなか競争が激しそうだな。
これは、北海道だけに生息する幻の淡水魚というれる「イトウ」君ではありませんか。巨大な魚がゆったりと泳いでいます。
かつては、岩手県・青森県でも生息していたが絶滅してしまって、現在では北海道の一部でしか生息していないという絶滅危惧種であります。この分布図を見ると、広い北海道でも生息地は4か所に限られています。
これは本州でも見たことがある「メバル」っぽいですが、エゾメバルと書いてあります。北方系のメバルで、北海道では「ガヤ」と呼ばれているそうです。
最後に、屋外でアザラシとペンギンのショーがあるということで見学します。
まあ動物なので、なかなか思うようには芸をしてくれませんが、丁寧な口調でアザラシ君達にはお願いしていました。(笑)気が向くと、ちゃんと芸をしてくれます。
稚内市内からも見えていた、山の上の塔に行きます。でっかいな~
北方記念館開基百年記念塔です。札幌市の百年記念塔や根室のオーロラタワーなどは、老朽化により閉鎖に追い込まれているので、行ける時に行かないと二度と行けない可能性があります。(ここがそうだということではない)
日本では絶滅したはずの狼やと思ったら、カナダで獲れた狼とのこと。個人からの寄付のようです。
エレベーターで一気に展望台です。天気がいいので、見晴らしがいいです。
ここからだと、稚内湾が一望です。北防波堤ドームの形が良く分かります。
縄文土器などの展示もあります。
これは何だ、羆の毛皮を保管している箱なのか?
これは「宗谷の寝棺」というものです。「1792年(寛政4年)に宗谷を訪れた幕府の串原右仲は夷諺俗話(いげんぞくわ)のなかで宗谷の寝棺について記録しています。宗谷で越年する時は寒気をしのぐ「キツ」という厚い板で一人前一畳敷ほど高さ三尺ほどの箱をこしらえ、その中に笹を敷き、上へ熊、その上へ布団を敷き夜具にくるまって横になり、蓋をして寝る」と書いてあります。まさに棺桶のようです。
昔、真冬の礼文島で暖房の無い部屋で寒さに震えて寝た身としては、とても良く分かります。ワシも寝棺欲しかった。
今晩も、ふれあい公園キャンプ場に泊まるのでテントなどをセットする手間は省けます。スーパーで食材を購入して戻りました。
味付け羊肉で、ジンギスカンだぜ。うめー
稚内での2泊目です。
つづく