こないだ、門司港で掃海艇「えたじま」の一般公開があるというので行ってみた。土曜日の公開は13:30からというので、午前中は下関や門司港あたりを散策後に行くという目論みです。

 向かった先は、観光トロッコ列車の「関門海峡めかり駅」です。


 ここで、クローバー切符というものを800円で購入。トロッコ列車の潮風号・サンデンバス・渡船を各1買い乗れて、通常より100円安いというお得切符です。なんだ100円かと思うかもしれませんが、いちいち窓口で切符を買うという手間が省けるので有難いです。


 どう使うかは自由です。今回は歩いて人道に向かい下関側に渡る⇒サンデンバスにより唐戸市場下車⇒昼食⇒渡船で下関側に戻る⇒掃海艇見学⇒潮風号で振出しに戻る、というコースです。

 土曜日なので唐戸市場は賑わってます。一品物もありますが、自由に寿司を選べる店もあるのでお好みで選ぶといいでしょう。もちろん一般店もあるので、お金に余裕があれば店内でゆっくり食事することもできます。(市場の方が安いが、外で海峡を見ながら座って食べる方式)いつもの「海商店」を訪問。


 おばちゃんの愛想がいいし、日替わりの具も多くて美味しい。コスパがいいので、いつも利用している。天気がいいので、外で食べるのも気持ちいい。ごみは回収してくれるので安心です。自分は「生えび」があまり得意ではないので、エビ抜きを選択しました。


 わさびがたっぷり入っているので、お茶(または水)を持参した方がいいです。あー、めっちゃ美味かった。

 クローバー切符を使って、対岸の門司港に戻ります。20分おきに出航していますが、定員いっぱいになると積み残しが出ます。並んだ順に乗船するので、少し待つくらいの時間で桟橋に行った方がいいでしょう。


 掃海艇が良く見えるように、渡船は2F席の右舷側に陣取りました。お、なんか行列ができているな。


 13時半からの一般公開ですが、30分前に行ったらそこそこ並んでました。


 体温測定と持ち物検査後に乗艦します。


 ダミーの展示用機雷です。掃海艇のワイヤーでひっかけて、カッター部分で機雷のワイヤーを切断するそうです。そして機関砲でドカーンと。


 これは訓練用の溺者人形です。体重は60Kgで顔には悲壮感が現れています。ちなみに「ニックネーム募集」とありました。近くの隊員さんに質問すると、丁寧に答えてくれます。


「この旗は意味があるのですよね」
「そうですね、ウェルカムという意味です」
「おー、全部覚えているのですか?」
「いや、職種に寄ります。自分はそういう職種ではないので」
「なるほどー」


 ブリッジにも入室可能で、写真もOKでした。


 レーダーですね。狭い関門海峡は国際航路になっているので、多数の船舶が行き交います。流れが速く、大型船から小型船・漁船や釣り船、はたまた航路を横切る渡船まで盛りだくさんな海峡です。


 地上では「ラッパと手旗信号」の実演が行われていました。トランペットのように指で押さえる部分がなく、唇だけで5音階を出すそうです。手旗は複数動作で1文字を表すものと、1動作で1文字を表すものがあるそうです。


「これから手旗信号の実演をします」パタパタ・・
「これは何という意味か分かりますか?」
「はい」(高校生くらいの兄ちゃん)
「そこの人」
「えたしまにようこそです」
「はい正解。君は・・・」
「少年海洋団でしごかれました」
「手旗が分かった人は初めてです」

 やるな少年、将来は海上自衛官かな。

「では、我々が通常使うスピードで手旗をやります」ささっ、パタパタ

「はい」(少年が手を上げた)
「はいどうぞ」
「あの間違ってたら申し訳ないのですが、〇の文字の時間違えませんでしたか?」
「お、ぐー」

 なにもんや、少年!

 地上展示では「飯塚駐屯地」から持ってきた「ホークミサイル」の展示がありました。ホークミサイルは退役が決まっていて、一般展示を行うのはこれが最後とおっしゃってました。長らくホークを改良して使っていましたが、今後は中SAMに換装されるのでしょう。


 楽しい一般公開でした。さて、クローバー切符の最後の一枚「潮風号」に乗って、振出しに戻りましょう。

 クローバー切符はどういう順番で使ってもいいのですが、JR下関に着いたら最初に潮風号に乗車し、関門海峡めかり駅⇒人道(無料)⇒サンデンバスで唐戸市場⇒下関観光⇒渡船で門司港に戻る⇒門司散策という使い方がいいかもです。(もちろん自由ですが)