夏のEスポシーズンになると、ハイバンドで日本国内の局が良く聞こえるようになる。その中でAMモードは、今でも50MHzや28MHzで良く運用されている。

 28MHzのAMモードは、バンドの下の方で輸出用CB機を改造して合法的にAMモードを楽しもうという人達が、ある程度マナーを決めて楽しんでいた。呼び出しCHを決めて、通話はサブチャンネルに移るという、アマチュアバンドでは普通に行われる運用形態を行っていたが、この数年は違法CBバンドから移ってきた人たちが、違法CBそのままの運用を行っているので、出る機会も減っていった。コールサインをアナウンスしているのでいいのではあるが、運用形態がどうしても馴染めないのである。

 一方、28MHzの上の方では、アマチュア無線らしい運用が行われているので、懐かしいAMモードで時折運用することがある。ある日、コンディションがいいので、28MHzを運用しようと思いリグとリニアアンプに電源を投入した。このダイワの28MHz用アンプは、昔ネットで某ショップから購入したものです。あれ、電源ランプが点かない。電源コードを確かめたが、きちんと接続されている。プリアンプを入れてみると、増幅しているようだ。ということは、電源は供給されているということ。(この内蔵プリアンプは、混変調特性がすこぶる悪いので使い物にはならない)


 早速開けてみます。ファイナルは東芝の2SC2290x2で、すでに製造中止品です。昔のCB用リニアアンプには良く使われていますが、うかつに飛ばしたら簡単には手に入らないので、えらいこっちゃです。東芝のデータシートによると、C2290は2~30MHzのSSB用に設計された石で、出力は60WPEPです。パワーゲインは11.8dB(Min)あり、28MHzで使いやすそうな石なので、多用されたのでしょう。このアンプは、28MHzのAMで5Wを入れると、80W程度の出力が得られます。


 ダミーロードを接続し、エキサイターから5W程度入力してみたら、正常に出力されているではないか。ということは、単にLEDの接触不良か?

 手で触ってみたら、ぽろっと半田が外れました。なんだ、再半田付けでなんなく完了かと思ったら、そうではなかった。半田付けしてSWをONしたら、LEDが一瞬弱く光って消えた。なんで? テスターで電圧を測ったら、DC12Vが正常にかかっている。


 まさかの、LED故障か? 故障したと思われるLEDを、取り外しました。


 故障したのは小型の赤色LEDですが、赤いのは大きい形状のものしか手持ちがありません。ジャンク箱にある、一番小型のエレキット社の白色高輝度LEDに交換することにします。


 小型といっても、元のLEDと比較すると多少大きいので、穴に入りません。しかたないので、外側から取り付けることにします。LEDの足が、ケースにショートしないようにして取り付けます。動かないようにホットボンドで固めました。取り付けは出来ましたが、LEDが飛び出しており、なんか格好悪い・・


 あまり金属ケースを加工したくないのですが、ドリルで若干穴を広げて、内側からLEDを取り付ける方法に変更しました。

 
 これで、見た目も良くなりました。しかし、LEDランプが切れたのは始めてだな。
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 追記

 実際に使ってみると、高輝度LEDの輝きはすさまじく、ちょっと明るすぎる感があります。高輝度以外に、小型LEDの手持ちがないのでしかたないのですが、ちょうどいいのが手に入ったら交換するかもです。
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 さらに追記
 再度、ジャンク箱をあさってみましたが、手ごろなLEDがありません。100均に行った時、赤いスプレーを買ってきて、LEDの表面を赤くコーティングして、シャー専用としました。3倍速くなりませんでしたが、光は若干弱くなったのでこれでよしとします。赤く塗ったので赤い光になるかと思ったら、元の白色が強烈なので正面から見ると白色に見えますが、サイドから見ると赤っぽく見えます。