YAESUのFT1XDという、144/430MHzトランシーバーを持っているのだが、普段は車に搭載している。また、JRウォーキングに参加するときなどは、GPS機能を使って歩いた軌跡をとったりしている。

 車載時は外部アンテナを接続しているので、当然付属のホイップアンテナは外している。たいてい車の後ろにほたっているのだが、ある日ホイップアンテナを探したら見当たらなかった。あっれ~、部屋の中に保管したんだっけ? 必死に探し回ったのだが、発見されずだった。

 手持ちにSMAJタイプのホイップが数本あるのだが、細かったり・長すぎたりともって歩くには、ちと不便なのである。うーむ、手ごろなやつを1本買うか。吟味に吟味を重ねて、中華製のHYS-701Nという2バンド対応のホイップを買ってみた。なんといっても、千円台で安いのである。


 対応周波数は、136-174MHzと、400-470MHzと書いてある。本当なら、かなり広帯域である。耐入力は、20Wです。しかしよく見ると、素材等が安っぽくは感じる。


 FT1XDは、SMAコネクタなので、ぴったり接続でき問題ないですね。ここ、福岡は144MHzが中心ににぎわっているので、ワッチしてみましょう。普通に受信できます。


 手持ちのホイップアンテナと比較してみましょう。


 写真の上から長い順で、いずれも144/430MHz帯用のアンテナです。価格は、いずれも千円台の格安アンテナです。

1.NAGOYA ANT 台湾製 全長38.0cm 某大阪のハムフェアで購入 NAGOYAといっても、台湾メーカーです。
2.UM Products SMA-71 ウエダ無線オリジナル  全長22.0cm エレメントがあまりに細いので、持ち運びには不安 某福岡のハムフェアで購入
3.HYS 中国製 全長19.8cm ア〇ゾンで購入

 さて、144MHz帯でローカルラグチューをしている局を見つけて、S(信号強度を)を見てみましょう。測定器を使っての電界強度測定ではなく、あくまで同一条件のもとで受信した感想です。

 Sメータの強度 1>2>3 という結果です。やはり予想したとおり、アンテナは長いほど良いという結果がでました。しかし、Sメータだと、ほぼ1つくらいの差です。

 ざっくりいうと、以下のとおりです。
1.NAGOYA S7
2.UM Pro  S6
3.HYS   S5.5

 特に「2」と「3」は、2.2cmしか差がないのにもかかわらず、Sメータで若干ではありますが差がついたのは意外でした。しかし、FT1XDではGPS軌跡をとるのが主な目的となっているので、歩行時には強度的に有利な「3」のHYSアンテナを装着することにします。ちなみにGPSアンテナは、これとは別に本体に搭載されているので、このホイップアンテナとは相関関係は生じません。