🩺スタッフ間で出た会話から、考えたこと
今日は、スタッフ間でこんな話が出ました。
「たしかこの方も、“このままだとインスリン…”って言われて、相談に来られたんだったよね。」
「…でも、80歳でHbA1c7.5%だよ?」
加齢とともに、私たちの体には“予備力(よびりょく)”と呼ばれる「調整する力」が減ってきます。
そのひとつが代謝機能で、高齢の方に糖尿病が多いのも、こうした変化が背景にあります。
2023年5月、日本糖尿病学会から高齢者のHbA1c目標値が発表されました。
その内容を見ると、「少し高めの設定」になっていることが分かります。
なぜ高齢者の方の血糖値は「高め」でいいのか?
高齢の方は低血糖になった際に重症化しやすいため、「いかに低血糖を防ぐか」がとても重要なんです。
特に認知症がある方は、「低血糖の症状を自覚して伝えることが難しい」場合があり、気づくことができないまま重症化する危険性があります。
また、低血糖を起こしやすい薬や、複数の薬を服用している方は要注意です。
血糖値の目標って?
糖尿病の治療といえば「血糖値を下げる」ことばかりに目が向きがちですが、本当に大切なのは…
血糖値を安全な範囲で安定させて、合併症を防ぐこと。
「血糖値は低い方が良い」「正常値を目指しましょう」といった世間的なイメージだけで判断されてしまうことも多く、制限ばかりでストレスを感じてしまう方も少なくありません。
例えばこんな言葉、聞いたことはありませんか?
・「HbA1cが7.5超えたら、インスリン注射ですよ」
・「甘いものはやめましょう」
・「薬はもう増やせません、インスリンしかありませんね」
でも、本当にそうでしょうか?
80歳を過ぎて、大好きな物を我慢して「インスリン注射をしないといけないかもしれない」と不安を抱えて…
そんな方がいたら、
“他の方法で血糖値を安定させる選択肢”を考えたくなります。
たとえば私なら──
✔ 食べ方のルール(量・時間)を一緒に考える
✔ 食後高血糖を抑えるようなタイミングでの内服薬を検討する
✔ お散歩や買い物、デイサービスなどで“楽しく動く”時間をつくる
丁寧にお話を聞いて、その方に合った暮らしと工夫を一緒に探すことで、インスリンを使わずとも血糖が安定する可能性もあるんです。
私が理想だなと思うのは、こんな日常です。
Pt:「また上がっちゃったよ〜」
Ns:「今月は何かおいしいものありましたか〜?☺️」
そんな風に、笑顔でお話できる関係を大切にしたい。
これは私の個人的な想いかもしれませんが(^.^)
血糖値を下げること“だけ”が治療ではありません。
その人らしい生活を、安心して続けられるように。
そんな支えになりたいといつも思っています。
🔍さいごに:少し難しい話も
60歳以上の糖尿病患者さんにおいて、HbA1cと合併症のリスクを調べた研究があります。
結果は以下の通りでした:
・HbA1cが高いほど合併症リスクは上昇
・ただし、HbA1cが6%未満でも脳卒中リスクが上昇
・特に7%台の人が、最も脳卒中のリスクが低かった
さらに、重度の低血糖は心筋梗塞・脳梗塞のリスクを高めるとも言われています。
実際、HbA1cが低すぎる高齢者ほど死亡率が上がる傾向が見られたという報告もあります。
【引用:糖尿病ネットワーク】
つまり──
▶ HbA1cが高すぎても低すぎてもリスクがある
▶ 低血糖の頻度を最小限にすることが重要
▶ 血糖コントロールの目的は「寝たきりを防ぎ、健康寿命をのばすこと」
治療のゴールは、数値だけじゃない。
「その人がその人らしく生きること」も、立派な治療の成果です🌷
今日は、スタッフ間でこんな話が出ました。
「たしかこの方も、“このままだとインスリン…”って言われて、相談に来られたんだったよね。」
「…でも、80歳でHbA1c7.5%だよ?」
加齢とともに、私たちの体には“予備力(よびりょく)”と呼ばれる「調整する力」が減ってきます。
そのひとつが代謝機能で、高齢の方に糖尿病が多いのも、こうした変化が背景にあります。
2023年5月、日本糖尿病学会から高齢者のHbA1c目標値が発表されました。
その内容を見ると、「少し高めの設定」になっていることが分かります。
なぜ高齢者の方の血糖値は「高め」でいいのか?
高齢の方は低血糖になった際に重症化しやすいため、「いかに低血糖を防ぐか」がとても重要なんです。
特に認知症がある方は、「低血糖の症状を自覚して伝えることが難しい」場合があり、気づくことができないまま重症化する危険性があります。
また、低血糖を起こしやすい薬や、複数の薬を服用している方は要注意です。
血糖値の目標って?
糖尿病の治療といえば「血糖値を下げる」ことばかりに目が向きがちですが、本当に大切なのは…
血糖値を安全な範囲で安定させて、合併症を防ぐこと。
「血糖値は低い方が良い」「正常値を目指しましょう」といった世間的なイメージだけで判断されてしまうことも多く、制限ばかりでストレスを感じてしまう方も少なくありません。
例えばこんな言葉、聞いたことはありませんか?
・「HbA1cが7.5超えたら、インスリン注射ですよ」
・「甘いものはやめましょう」
・「薬はもう増やせません、インスリンしかありませんね」
でも、本当にそうでしょうか?
80歳を過ぎて、大好きな物を我慢して「インスリン注射をしないといけないかもしれない」と不安を抱えて…
そんな方がいたら、
“他の方法で血糖値を安定させる選択肢”を考えたくなります。
たとえば私なら──
✔ 食べ方のルール(量・時間)を一緒に考える
✔ 食後高血糖を抑えるようなタイミングでの内服薬を検討する
✔ お散歩や買い物、デイサービスなどで“楽しく動く”時間をつくる
丁寧にお話を聞いて、その方に合った暮らしと工夫を一緒に探すことで、インスリンを使わずとも血糖が安定する可能性もあるんです。
私が理想だなと思うのは、こんな日常です。
Pt:「また上がっちゃったよ〜」
Ns:「今月は何かおいしいものありましたか〜?☺️」
そんな風に、笑顔でお話できる関係を大切にしたい。
これは私の個人的な想いかもしれませんが(^.^)
血糖値を下げること“だけ”が治療ではありません。
その人らしい生活を、安心して続けられるように。
そんな支えになりたいといつも思っています。
🔍さいごに:少し難しい話も
60歳以上の糖尿病患者さんにおいて、HbA1cと合併症のリスクを調べた研究があります。
結果は以下の通りでした:
・HbA1cが高いほど合併症リスクは上昇
・ただし、HbA1cが6%未満でも脳卒中リスクが上昇
・特に7%台の人が、最も脳卒中のリスクが低かった
さらに、重度の低血糖は心筋梗塞・脳梗塞のリスクを高めるとも言われています。
実際、HbA1cが低すぎる高齢者ほど死亡率が上がる傾向が見られたという報告もあります。
【引用:糖尿病ネットワーク】
つまり──
▶ HbA1cが高すぎても低すぎてもリスクがある
▶ 低血糖の頻度を最小限にすることが重要
▶ 血糖コントロールの目的は「寝たきりを防ぎ、健康寿命をのばすこと」
治療のゴールは、数値だけじゃない。
「その人がその人らしく生きること」も、立派な治療の成果です🌷
🔴関連記事:
ー血糖値に関する不安や気がかりなことがある方へー
どんな小さなことでも構いませんので、
安心してLINEからご相談いただければと思います。
一緒にできることから少しずつ整えていきましょうね◡̈⚑

