My Ring=左から、ブルートパーズ、ピンクトパーズ、ルビー。

全てなんらかの処理が行われている、天然石です。

これらはほぼ加熱処理されています。

 

天然石というと、

掘り出されたままの石を人の手が加えられているのはカットだけ

そんなイメージがあるかもしれませんが、

もしそれだけしか市場に流通していないなら、

こんなに身近にたくさんの人たちが

ジュエリーを身につけることはできなかったかもしれません。

 

処理されている方法で多いのは加熱(温度や時間などは石によって違うよう)

そのきっかけは諸説あるようです。

歴史は古く、宝石の街で火事があった際、

焼け跡から美しく変わったルビー・サファイヤが出てきたとか。

坑夫が原石を焚火のそばに置いていたら美しくなっていたとか、

そういった偶然のことから、

加熱することで、色を阻害していたインクルージョンが溶け出し、

本来の美しい色になったなど。

それにより、多くの石が宝石として流通できるようになったと言えるのではないかと思います。

 

よくルビー・サファイヤで大粒で非加熱の鑑別がついたものをご紹介するとき、

鑑別のない流通しているものの99%加熱というのはそのことです。

 

正確に言えばメレサイズでも非加熱が混じっていることはもちろんあると思います。ですがメレサイズを鑑別する費用はかけませんし、

結果混じった状態になります。

通常は採掘の国もわからないものがほとんどですが、

GSTVの場合はミャンバー産ルビーなどセレクトしてご紹介できるのは、

エイクさん達のお陰や、ラボで原産地を調べるからできる特別なことです。

 

加熱処理があたり前にされている石は、

ルビー・サファイヤ(コランダム)、アクアマリン、

パライバトルマリン、タンザナイト、ジルコン、

ブルートパーズ、ピンクトパーズ、シトリン、アメジスト・・・などなど。

市場に当たり前に流通しているものが多いですね。

 

他、エメラルドは昔からオイル含浸されていますし、

硬度の低く脆い宝石は色や美しさはそのままに少し固めたりすることのあったり。

 

他にも処理方法はいろいろあり、

GIAのサイトでも詳しく紹介されていますのでご覧ください。

 

GSTVの番組内でも、

ダイヤ、ブラウンダイヤ、ガーネットやスピネルなど、

ナチュラルで人の手はカットだけと申し上げているものは、

まさに無処理のものです。

 

カラーチェンジやバイカラーやキャッツアイ・スター効果などは

処理をするとその効果が失われるため、基本的には無処理です。

 

他、ムーンシュタイナーは自ら原石を買って研磨しているのでナチュラルでしょう。

 

宝石の歴史は圧倒的に海外の方が古く、

昔からある宝石は処理はあたり前になっているものが大半、

というかそれしか流通していないと思っていただいて良いと思います。

宝石のほとんどは海外からの輸入なのもそうなっているのかもしれませんね。

 

海外は、食べ物もそうですがお菓子に着色料が使われていても平気です。

(最近は天然色素を使ったりしているようですが)

 

塗野さんが番組内でよくいわれるように、

チョコレートカラーの黒蝶は染色で、

トリートの一つの手法ですが

海外・ヨーロッパでは区別なくナチュラルとして扱われているそう。

 

文化・志向・価値観の違いもありますが、

ベースの石や真珠は天然で生まれたものだからかも?

 

ですが、結晶構造までも変えたり、コーティングするなどの処理は、

その石の名をつけ天然石というのは違う気がします。

(時に高価なはずなのにあまりにお求めやすいプレシャスストーンが万一あったとしたら要注意です)

 

GSTVももちろんそういった宝石は扱いません。

 

ラボを設立しアヒマディ博士がいらっしゃること、

何より安心していただけます。

そうでした、GSTVでもエンハンスメントとトリートメントについて記載しています。

(宝石のお手入れ方法も載っています)

 

宝石は種類も多く、美しさもそれぞれにあります。

 

自分にあった・好きな色や輝きを、好きなデザインで手にでき、

普段から身につけることができる。

 

現代は素敵な時代といえるのかもしれません。