今月は「広告審査」に関する対応が

非常に多い1カ月だった。

 

弊社のビジネスではよく、

・審査に落ちた

・審査を通過できない

と言った感じで、

媒体審査が何かの事象の

理由になります。

 

しかし、視野を広げ、

インターネット広告全体だと、

そんなことはありません。

審査落ちなど稀有です。

各代理店の方に

ヒアリングして確認しました。

 

 

ではなぜ落ちるのか?

それはギリギリを攻める

広告だからです。

管轄法や業界の特性上、

やむを得ない部分は

理解できます。

 

さて、ここで、

クライアントの目線で、

この問題を見てみる。

まずそもそも審査を

通過しつつも

広告効果を出すのが

プロでしょ?という話です。

クライアントは手数料を

支払っています。

付加価値に対してです。

作業代行料ではない。

審査と結果を両立することは

付加価値に該当します。

つまり「審査に落ちました」は

「私は無価値です」と同意です。

 

 

仮に審査リスクがあるなら、

そのリスクの低いものを用意し、

リスクの高低を管理すべきだろう。

 

媒体が悪いわけではない。

審査を通過させながら、

結果を出せない能力不足、

完全に自己責任なわけです。

もし審査がリスクならば、

例えば売り方

例えばオファーや売価

例えば著名人

などリスクを下げながら、

CTR&CVRを狙えばいい。

他にも手段はいくらでもある。

時代が変われば

戦い方も当然変わるのです。

選択肢はたくさんある。

しかしそんな提案など

聞いたこともありません。

 

 

「ルールを制するものが、

ゲームを制する」

という名言がある。

インターネット広告のルールは、

媒体が作るものです。

審査だってそうです。

つまりそのルールを

理解できない者は

ゲームに参加する資格もない。

 

いわんや、クライアントに対し、

審査落ちのせいですなどと、

愚かな言い訳などしない。

 

 

さらに愚かなのは、

審査落ちしたならば、

何回も入稿するという行為です。

媒体の視点に立てばわかる。

広告を審査する側からすれば、

審査否認の広告は

特定の商品や会社で頻発します。

逆に全然否認されない会社もある。

よって審査対応工数は、

その一定の商品&会社に寄る。

つまり媒体社内の工数分配を見ると、

不真面目な会社の工数を

真面目な会社が負担しています。

これは不平等ですね。

 

今、媒体はどんどん審査を

厳格化していっています。

上記の視点に立てば、

当然の話だとわかります。

 

 

愚かな者は、

いつもAorBの二元論です。

広告表現を攻めないと、

件数は伸びないです!

みたいな主張をします。

 

しかし、

だからこそチャンスです。

A and Bを作るのです。

それができた者は

勝者総取りです。

審査も通過しつつ、

広告効果も出すのです。

 

二元論の愚かな者や

愚かな会社は死んでいく。

既にかつて勢いのあった

広告会社が赤字になり、

どこも苦戦している。

それはこの理由だからです。

審査が悪いのではなく、

愚かな二元論が悪いことに、

いつまでも気づかない。

または気づいても行動しない。

そうやって自滅していきます。

 

ちなみに弊社がこの11年間で、

大きく飛躍したのは、

こういう環境の時でした。

だから私は今、

非常にテンションが高い。

また成長できる環境が

到来したからです。

 

 

最後に、最近私は

東京出張が多く、

その合間で

媒体の開発者と会話する。

既に大手外資系媒体では、

広告否認率と商品&会社を参照し、

そういう会社は出稿させない、

そういう商品も出稿させない、

これをAIで監視する環境を

構築していっているそうだ。

媒体からしても

審査落ちする商品&広告は

完全に排除していく流れです。

グローバルで見れば、

売上も小さいので、

排除したほうが、

審査工数コストも削減できる。

 

私が言わずもがな、

審査と広告効果を

併存できない会社は

自動的に退場する世界になる。

以前なら媒体も

売上が欲しいので、

審査が甘い媒体なども

存在しました。

しかし特商法による

誇大広告規制の本格的解禁、

10月の景表法改正にて、

その意思決定は封鎖される。

 

そうやって、

審査と広告効果を

併存できる者が

最後に勝つ。

 

脱皮しない蛇は死ぬ。

今回のゲームチェンジでも、

脱皮できずに死ぬ蛇は、

とても多くなりそうだ。