久々に本の紹介です。
だいぶ前になりますが,この本を読みました。

大江戸えころじー事情 (講談社文庫)/石川 英輔
 
¥620
Amazon.co.jp

この本を紹介してくれたのは教育学者の斎藤孝さんでした。

彼の著書の中で何冊かの本が紹介されていて,

その本を片っ端から読んでた時に出会いました。


著者はけっこうな年配の方のようですが,

今さら昔に戻るのは難しいと言いつつも,

江戸時代は太陽エネルギーのみに頼っていて理想の文明社会だったとのこと。

今は化石燃料という召使を利用しているが,

この化石燃料には限界があり,もうその限界にきているのだということ。


この本を読んだ頃は,何だかみんな囚われて生きているな,

と考えてた時期で,僕が考えてることとヒットしたんだよね。


著者は医学さえも否定しています。

江戸時代って,人口は3000万人ぐらいしかいなくて,

今より遥かに少なかったんだよね。

だけど,人口が少ないことでの問題って何もなかった訳で。

それが今は若い人が少ないって言って問題視してるけど,

本当は人口が少ないことは何も問題ではなく,

正常な状態に戻ろうとしているのだということ。

そして,老人が増えたことによって世界は大変なことになってるじゃないか,と。


医学が究極に目指すものは不老不死である。

でも,それが本当にいいことなのかは分からないのである。


そう考えたら,僕は別に長生きしたくないな,と思った。

だってさ,やっぱり年を取ったら病気にもなりやすくなったり,

体が若い時ほど自由に動く訳じゃないんだよね。

人間の存在意義って,若い時に1番発揮されるものなんじゃないかと思ってます。

だから,僕は60ぐらいで死んでもいいかな,って思うんだよね。


例えば,好きなモノや好きな酒をたくさん摂取して,

医者から「このままでは早死にしますよ。」って言われたって,

好きなことやって死ねるなら本望なんじゃないかと思うんだよね。

好きなことを我慢してまで人生を長く生きたいと思う理由はいまいちわからない。


そして,世の中金にとらわれ過ぎているな,ということも感じた。

著者は,経済が回らないから新しい物をドンドン作る,

すなわちエネルギーをドンドン使うという経済の仕組みにも問題があると説く。

確かにその通りだな,と思うよ。


お金がないから子どもがいないと困る…とかもその一例かな。

人口については,ある意味食物連鎖の関係と一緒で,

この150年ぐらいの間に日本では一時的に人口が爆発的に増加したけど,

今は元に戻ろうとして子どもが減っているという状態なのかな,と。


お金に囚われているからこそ,不思議なことがたくさんある。

例えば地震の復興にかかる費用とか。

もしこの世で1番大切なものが人の命だと考えるなら,

命に関わるようなことにはお金関係なくいくらでも労力をかけられると思うんだよね。

でもかけないでしょ?


あと最近不思議だな,と思うのは,

車とか飛行機とか電車かな。

みんなさ,当たり前のように車とかの乗り物を使うけど,

車の交通事故で年間に何万人という人が亡くなってる訳じゃない?

なのに,

「命は大切だから,その命を奪う可能性がある車はこの世から無くしましょう」

ということには絶対ならないんだよね。


電車も同じじゃないかな。

ある時は電車は自殺の道具として利用されるしね。


なんか,そんなことを考えてる最近です。

世界一幸せと言われているブータンは,決して裕福な暮らしをしている訳ではありません。

人間が生きることの目的が「幸せ」であるなら,

今の日本の目指す方向は必ずしも幸せに向かっていないことは明らかです。


結婚しない・できない理由もお金が絡んでたりする。

あとは玉の輿を狙ってお金持ちと結婚したがる人がいる。


なんだかな~。