舞台は瀬戸内海の小島に有る、精神病院。院長と看護師の2人で運営。

そこに集う、年齢様々、個性豊かな患者達は 5人。

彼らが持つそれぞれの、トラウマやストレスを解消する為、院長はアミタール(自白剤)と催眠術を併用し『子供』にしてしまう治療を実施する。

成長期前の10歳の子供に退行させ、その時点から精神の歪みを矯正する為である。

"身体は大人、知能は子供 ?"
何処かで聞いた事の有るフレーズな 5人が織りなす、愉快で奇妙でほのぼのした集団生活が始まります。

ところが、子供達の中で、余りに傲慢な行動をする1人が出てきます。
そこで、他の4人は彼を精神的に懲らしめるべく

" 架空の人物を想像し共通し合い、内輪だけで話題のキャッチボールをまわす方法で1人を除け者にする"

という手段にでます。

架空の人の名は山田さん。

ある日、台風の暴風雨が吹き荒れ、子供達は院内で篭っていた。

その最中、精神科のドアを叩くのは?

ネタバレし過ぎなので、ここら辺でSTOPしときます。
photo:01


さすが、らも氏。
薬物での幻覚行動、知識の深さ、
人格形成への深い洞察力、ユーモア溢れる言葉のやり取り。

自らの死を賭して、『酩酊』への世界を突き進んだ、実体験がベースに有るので、圧倒されます。

劇団 リリパットアーミーでの公演で舞台化されてたらしいですね。
観たかった。

しかし、映画化は反対ですね。

文章の中の氏の魂がCG等で、荒らされたくないです。

彼の作品には、私自身、十代中盤で出会いました。
自身の人格形成にも大いに影響を与えてくれました。
一番好きな作家でした。

一読して欲しい一冊です。

(付録にCDがついていました。作中歌を、らもさんが一緒懸命?に唄います。
あの世でもこんな調子で唄い、一杯やってるのかと考えると、涙が出そうになりました。)