revyさんがごく稀に書きます
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風雲かぼちゃの馬車 第21回本公演 体感型ミュージカル「Fumiko」

女優・傳谷英里香、初主演!


これまで2作品、出演する舞台を観てきたけど、でんちゃんがミュージカル?体感型?日本初?イメージが湧かない…。

観劇できた4本のうち初めの2本を指定席、後の2本をウワサの体感スタンディング席で。結論としては、もっと体感してもよかった!コレは楽しいわ。
正直、指定席で観たときは「このノリに付いていけるか?」と不安になったけど、フロアに降りれば見知った面々が沸いてるし、キャストの皆さんも煽ってくるからこっちも沸いちゃう。1人のモブキャラになれるのも面白い。

ストーリーはというと…
「1930年代、アメリカ西海岸。地元の小さな劇場でステージに立つフミコはブロードウェーに密かな憧れを抱いている。
踊り続ける少女はやがて世界と向き合うことになる。
迫り来る運命に私はどう抗えばよかったのだろう。
見えないフェンスをどう乗り越えればよかったのだろう。
これは、何者かになろうとした誰かの物語。」(劇団特設ページより)



何者かになろうとしたのは主人公のFumikoだけじゃなかった。Fumikoを取り巻く人々もみな、人種・性別・世代etc.の狭間でもがきながら自分の居場所を探していた。
それが見つかったかどうかについて明確な描写はない(と思う)。観た人それぞれが未来を思い描くということなのかな。

…と、これは観終わってから考えたこと。観ている最中はとにかく圧倒されてた。
「歌うまっ!」「声量スゲー!」「この熱量!」「カッコええなー」「キレイなー」とか。

体感エリアでは開演前から爆上げ。悪ノリが過ぎるんじゃ?くらいに。楽前・千秋楽はめっちゃ盛り上がったなぁ…。
芝居が始まると…ただ震えた。声が!波で!凄い!
舞台から客席(指定席)に向かって放たれた声(歌・セリフ)が波となって前方の体感エリアを通り抜ける。これをまさに体で感じて鳥肌が…。特にコーラス!
多分これは体感エリアならではの感覚なんじゃないかと。
今思えば千秋楽のアマチュアナイトのシーンでは完全に劇中のお客さんになってステージを見てたなぁ。これも体感ならでは。私は劇の中にいた。


主演のでんちゃん。一番のお目当てのでんちゃん。
稽古期間のツイートやカーテンコールで、かなりしんどかった旨のコメントがあったけど、いやいや堂々たる主演女優っぷり。共演の皆さんもベタ褒めしてらしたので間違いない。

千秋楽での「こんなことってある?」から始まるDavidへ感情をぶつけるシーンはかなりヤバかった。めっちゃしびれた。鳥肌。M5「In the Mirror」の時の眼差しが突き刺さる。凄味とでも言うべき雰囲気が。
歌も以前と比べて発声から変わった感じがして、特にファルセット。前からキレイだったんだけど輪をかけてよく通ってた気がする。
ダンスは言わずもがな。M2「あなたのせいよ」は可愛いし、M4「メトロポリタン」はキレッキレ。M6「クインテット」でのステップやM7「I wonder…」でのターンなんかはもうたまらん。

いやホントにFumikoはこの人しか出来ないでしょ。苦しんだ末にたどり着いた境地は素晴らしかったですよ傳谷さん!
前作・前々作・ドラマと毎回違うテイストで幅を広げてるなあと思うし、今後もすごく楽しみ。


千秋楽が自分の誕生日ということでとても素敵なプレゼントをいただけました。
もう1回、と言わず何回も観たいし、歌・すんげーコーラスも何回も聴きたい。
日本初の試みということでもっとああすれば…って所があるかもしれないのでブラッシュアップしての再演があってもいいのでは?てか、是非やって下さい!
そして願わくば円盤化を…それが難しいなら劇中歌全曲CDでもいいので(PERFECT MAESETSU含む)


しっかし…また楽しそうな劇団・気になる役者さんに出会ってしまった。舞台のみならずキャスとかSNSも面白いし。沼に向かってる気がするなぁ…。舞台沼、深そうだよねぇ。

東京芸術劇場シアターウエスト 2019.8.15~18